地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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馬場桜の枯死を防ぐ方策のヒントを探す

 本巣市ホームページによると、薄墨桜再生の概要は以下のようである。
 
 薄墨桜は、昭和23年頃には、文部省から本田博士が派遣され調査されたが、今後3年以内に枯死は免れないだろうとの認定がされた。当時老木起死回生の名手として知られた、岐阜市の医師前田利行翁にその策を問われた。

 桜の本幹周囲の土壌を掘り起こすと、巨根は殆ど枯死の状態で、その腐朽個所には無数の白蟻が生息していたとのことである。 直ちにそれを駆除すると共に、近くの山から山桜の若根を採取し、僅かに活力のある残根に、特殊な方法でできる限り多く根接ぎを施したのである。 この間に降雪があり積雪を見たが、多くの人夫等を督励してこれを除き、施術部の凍結を防ぐと共に、土壌の入れ替えや肥料を施したという。
 施術後は、発育繁茂して、往年の盛観を思わせるほどになった。

 その後、次のような方法により保護に努めてきたとのこと。

1. 希薄な肥料(燐酸・窒素・加里等を含むもの)を毎年施す。
2. 枝や葉の消毒を春秋の2回行う。
3. 周囲10m内外での耕作を禁止する。
4. 柵を厳重にして根接ぎを施した場所への立ち入りを禁止する。
5. 枯死枝や寄生木を取り除く。
6. 樹下や周辺の雑草を取り除く。

 日本花の会のホームページによると、山高神代ザクラの再生努力は以下のようである。
 昭和23年には、「あと3年で枯れる」と宣告を受けた。昭和26年頃、南側(手前側)に伸びていた太枝が枯れ、枝の密度が全体的に低くなった。1930年と比べるとさらに一回り小さくなってしまった。
 平成14年より樹勢回復工事が開始された。工事をまかされた日本花の会は、固結、盛土された土壌を生物性と養分に富む土壌に入れ替えることで、土壌環境を改善し樹勢回復につなげる手法を選択した。ネコブセンチュウ病に侵されながらも表層部に発達していた根を有用な微生物と養分に富んだ土に入れ替えることで、病気を抑えながら新たな根が伸張できるものとした。また、長期的な効果としては、伸張した根が将来太根となった後も神代ザクラを支持でき、今後数百年間にも耐えられる植栽基盤となる土づくりをしている。
 
 さて、馬場桜の場合だが、近所の人の話では、根を掘り、しばらく放置してあったことがあるとの言い方で説明していただいたことがある。詳しくはまだ調べていないが、上記の山高神代ザクラの例のような工事が施されたと考えている。

 薄墨桜は、これからは、主幹部や枝部の空洞に発生している不定根を地面にまで導く技法が検討されているという。馬場桜にも、その不定根とやらが発生してくるようならば再生への可能も検討できるということか。
by shingen1948 | 2006-11-11 22:38 | ◎ 天然記念物「馬場桜」 | Comments(0)