人気ブログランキング |

地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

「幸せな人生を送れる力」の育成

シンプル人生の経済設計|Excite エキサイト ブックス (文学・本・読書)

森永卓郎氏は、本書で、次のような予測をしている。
 
 今後の会社で長期間留めておかなければならないと考えるエリート層は1割で、その他を混ぜてもせいぜい2割だろう。また、今進めようとしている日本の経済は、超格差社会であると予測している。具体的には、日本社会のスーパーエリート層は1パーセントで、99パーセントは、一般のサラリーマンになるとの仮説である。 

 本県の県が進める学力向上策の究極の目標は、一流大学の進学率の向上である。ある週刊誌によると、本県の一流大学の進学率は下から二番目だということである。これだけ目にすると、本県は学力が低いと嘆きたくなる。何をやっているんだと力みたくなる。高校の未履修問題が、こういった圧力を背景に起きていることは想像に難くない。

 よく考えてみると、県民の誰もが、悲願として一流大学の進学率を上げることを願っているのではない。一流大学の進学率が低いことで損をしたと実感している人はどれだけいるのだろうか。何かに踊らされている気がする。落ち着いてよく考えれば、今の生徒一人一人が、将来の社会の中で幸せな人生を送れる力をつけてほしいというのが、県民の本当の願いとなるべきではないのだろうか。

 森本氏がいう日本社会が構成されるなら、今の本県の教育が目指しているのは、1パーセントの超エリート層を目指す生徒を育てることをねらっていることになる。本県の教育の成果は、うまくいった場合は、1パーセントの成功者と99パーセントの敗北者がでるということなのである。
 99パーセントの敗北者を切り捨ててスタートさせる未来への挑戦が本県の目指すものだとするなら、寂しすぎないか。

 総てとはいわないが、森永卓郎氏がいうシンプル人生の経済設計に対応できる力をつけてやることも大切なのではないかと思うこともあながち間違ってはいないのではないかと思う。
 シンプル人生に夢を育める教育も必要になるのではないのだろうか。少なくとも、塾の無い地区に、インターネット塾を開設して、義務教育まで進学対策ができることが最も大切な方策として臨む姿勢から、将来の幸せな人生を送れる最低限の力をつけようとする義務教育の在り方も認められるような懐の広い県政であってほしい。 
 そのヒントになるのは、氏のいう「仕事を、所得を確保する手段と、好きな仕事をして生きていく」という二つの意義の明確化で、そのことを元に、生徒の夢を育む方策も認めてみてはどうだろうかと思う。
by shingen1948 | 2006-11-04 18:22 | ☆ 教育話題 | Comments(0)