今回の豪雨が身近なところにもたらしたこと⑧~八反田川③
2019年 11月 17日
福島市の洪水ハザードマップでは、北八反田川との合流地点からこのあたりにかけての被害が大きいと想定されているようだ。
Mapを詳細に見てみると、この辺りの民家付近での浸水は0.5m未満とされているようだ。0.5m~3.0m未満の区域とされるのは、「はなひらの」は含むがほとんどが農地ということのようだ。
気になるのは八反田川が飯坂街道を横切る付近の堤防の様子だ。
前回整理した八反田川が13号線を横切って流れていく辺りでは、上流側も下流側も崩れていた。散策人の感覚としては、13号線を横切る事による衝撃とのかかわりで水流が乱れたことに伴う力が一部の岸に加わったことによるものと思ったのだが、こちらでは崩れた様子はない。
その事と飯坂街道沿いの歩道側水路とかかわるのではないかとの素人判断で仮説を立ててみた。
写真に排水口が写るが、この水路が衝撃の緩衝地帯の役割を果たしたのではないのかと思ったのだ。確認してみると、川と高速道路との間の草原や「はなひらの」前の低地にある水田と繋がっている。現時点では排水路になっているが、この八反田川が増水した時点では遊水路の役割を果たしたのではないのかなと思ったのだ。
最初の「今回の豪雨が身近なところにもたらしたこと」でふれた飯坂街道沿いの排水路での溢水情報ともかかわるような気がする。台風19号時にはそれ程でもなかったが、台風15号時では結構ひどかったとのことだ。
豪雨とのかかわりで万世大路から分岐した飯坂街道を眺めてみると、結構多くの用水路が横切っていることが分かる。
八反田川沿いで見たように、飯坂街道西側歩道下の排水路がこれらの用水路が飯坂街道を横切る時の緩衝地帯の役割を果たしているのではないのかなという想像だ。
笹谷団地入り口付近で水が溢れたのはその排水路の遊水作用のキャパを越えて起きたものではないかとの推測だ。
原因を用水路のゴミ詰まりとすれば対策は用水路清掃となるが、誘因がそちらだとすればそれでは解決できないということになる。