黒岩虚空蔵堂・満願寺散策27~小原集落
2019年 04月 10日
それで、こちら方面に用事があったついでに、ここに立ち寄ってみることにした。
この立ち寄りは、途中での思い付きだったので、集落に向かう道筋を確認していたわけではなかった。
ただ、この辺りに関係して仕事をしていた頃、あさひ台団地としてイメージしていた辺りからこの集落に行けるらしいという記憶があったことが頼りだ。
細く曲がりくねった道筋を不安な気持ちで進んできたので、この集落の風景が見えた時にはほっとした。
この集落に入って出会ったのは、釣り人だ。
その方に、手持ち情報の一つ、康善寺の前身である秀安寺の旧地について尋ねてみたが、知らないという。ただ、何となくあの辺りかなという見当はついている。
半沢氏の「歴史地図」にある「中門造り」とのメモなどを頼りに周りを見渡しながら、そちらに向かって進んでみると、案内柱が建っていた。
この手入れの行き届いた立派な庭が、元秀安寺の庭だったという事なのだろう。
「秀安寺跡
天正14年(1586)焼失貞永元年(1232)親鸞上人の高弟明教順智が開基元和6年(1620)郡代古河善兵衛によって、黒岩より福島に移し康善寺とした。」
これで、「黒岩虚空蔵堂~満願寺③<「黒岩虚空蔵の算額」探索余談>」でふれた「信達一統志」で「昔福島の康善寺此地茂原と云所にあり」とあるその「茂原と云所」の寺跡の庭が確認できたということだ。
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