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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「黒岩虚空蔵の算額」

a0087378_126559.jpg これは黒岩虚空蔵様の正面左手に掲げられた算額だ。「最上流五伝曠齋尾形貞蔵悦」とある。最後に、「明治26年7月23日 菊池〇𠮷画、大槻童作書」とあり、「昭和41年3月3日復元奉納」とある。
 明治26年7月23日に尾形貞蔵悦氏が奉納したものを、昭和41年3月3日に復元したものであることが分かる。
 実際にはそこまで確認できるのだが、この写真はピンが甘く手振れを起こしてしまっている。実際に出かけて確認してきたということを示すだけになってしまっているのは残念だ。

 この黒岩の虚空蔵様には、何度も訪れているが、「黒岩虚空蔵の算額」を意識したことはなかった。その意義を知ったのは、「和算『最上流宗統派の系譜』から」を整理する中でだった。
 「和算『最上流宗統派の系譜』から」で整理したように、各種情報から奉納者を以下のように想像していた。

 「数学史研究」の中から、算額の類題を分類する情報の中に「黒沼神社の算額」の問題が確認できた。そこで確認できた長澤忠兵衛氏、赤間忠作氏、大槻重作氏、渡邉猪𠮷氏、尾形助太郎氏、齊藤卯之助氏の奉納者が確認できた。
 更に、明治26年、黒岩虚空蔵に曠斎門人が奉納したという算額からの問題も紹介されていることが確認できた。
 そこには、森谷染吉氏、赤間和市氏、赤間捨吉氏、赤間彦四郎氏、そして、曠斎門人長沢辰蔵氏の奉納者が確認できた。更に、「街角の算額」のページの「折々の算額」情報も加えると、杉妻村 中村熊治郎、杉妻村長沢富蔵もその奉納者の一人だったのではないのかなとの推定だった。
 http://streetwasan.web.fc2.com/oriori.html

 今回、直接奉納された算額を見て、奉納者について以下のように確認できた。

 曠齋門人として長澤忠兵衛氏、菊池桝吉氏、大槻重作氏、赤間忠作氏。
 長澤忠兵衛門人として長澤辰蔵氏、長澤常治郎氏、赤間和市氏、中村熊治郎氏、丹治〇次郎氏。
 赤間忠作門人として森谷染吉氏、長澤政吉氏、赤間彦四郎氏、加藤亀次郎氏、長澤富蔵氏、森谷友太郎氏、赤間捨吉氏、尾形喜代松氏。

 先に、この算額も松川町黒沼神社に尾形貞蔵他が奉納したという算額同様に、最上流五伝尾形貞蔵氏が、門弟たちの作問を検閲したものという感じのものだろうとの推定したところだが、その思いは変わらない。
 この算額も、最上流五伝尾形貞蔵氏が、門弟たちの作問を検閲したものという感じだろうか。
by shingen1948 | 2018-12-27 12:10 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)