地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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熊阪台州氏(その2)44~高子山の「高子二十境」⑤

 二番「玉兎巖」は、今回参考にさせていただいている「伊達の香り」では、一番「丹露盤」の東側の岩場としている。ただ、駅前に掲げられる「高子二十境遊歩道案内」の案内板や「高子二十境巡りコースマップ」など、公的機関が配る散歩コースでは、その位置は別のところとしている。そこには、案内柱も建っているようだ。

 それはともかくとして、「玉兎巖」の「玉兎(ぎょくと)」は、辞書的な意味は「仏教や道教の影響を受けた伝説である「月の兎」に登場する架空の生物」とのこと。月に住み臼と杵で餅をつくというから、昔、月の影から想像した月の兎を想像する。
 「ウィキペディア」では、舞踊や歌舞伎の「玉兎」の演目の一つとも紹介されていて、「月の兎が臼と杵で団子を搗き、かちかち山の狸退治の様子も踊る」と解説される。
 金烏(きんう)と対の概念で、金烏が太陽の異称に対して、「玉兎」は月の異称だとするものもある。

 「伊達の香り」の「二十境の漢詩鑑賞」では、熊阪覇陵氏の玉兎巖の五言絶句に、次のような釈文とその解釈を紹介している。

  玉兎巖  熊阪覇陵

 酒を把る仙崖の上      仙崖の上で酒を飲む
 天風玉兔寒し        玉兎の岩を天風が吹きぬけ、寒い
 酔来肱臥する処       酔いがまわって寝ていると
 誤て月中の看を作す     誤って月の中に居る錯覚を覚えた

 「宮城の句碑歌碑詩碑」では、以下の熊阪盤谷氏の玉兎巖の五言絶句釈文が紹介されていた。

  玉兎巖 熊阪盤谷

 楓々たる清風の夕べ
 還っての玉兎巌に登る
 悠然として
 首を廻す処
 明日松杉を照らす

 次の散策の機会に、高子山の北側から眺めてその岩場を確認してみたい。
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by shingen1948 | 2018-05-09 12:36 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)