地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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熊阪台州氏(その2)⑪~大田南畝氏との交遊

 「浮世絵文献資料館」に大田南畝氏にかかわる資料がデータベース化されているページかあって、ここから氏の交遊関係が拾えるようになっているので、その情報を使わせていただく。
 http://www.ne.jp/asahi/kato/yoshio/index.html

 まず、大田南畝氏の詩・狂歌にかかわって、大田南畝、あるいは大田直次郎として交遊のあった人として、熊坂台州氏と熊坂君実氏の名が挙がる。
 ここで、熊坂君実氏とされるのは、今回の散策で熊坂台州氏の子で、熊坂盤谷氏とした方だ。
「東奥熊阪君実の至るを喜ぶ
 通家年少誇嵩萊 倒屣柴門為汝開 徒見衣冠二千石 不如縫掖一奇才 大宛駿馬生竜種 合浦明珠出蚌胎 努力能伝三世学 今称東奥有人」
 とあり、その出典を「南畝集8(寛政2年1790/2月)」としている。

 熊坂台州氏は「詩友」とされ、別記されている。
 その別記を辿ると、【熊坂台州】(熊阪子彦・白雲館・明月楼・海左園)交友(文人サロン)とあり、そのかかわりを示す詞書・詩歌を「南畝集」から引いている。

 「南畝集3<杏園詩集>(安永4年1775/3月)」を出典に以下の3点が紹介される。

「春夜、公修・士訓と同じく熊阪子彦を邀へ、城東の楽庵に飲す。時に子諺東奥より至る
 千里驊騮冀北来 周旋一喜得竜媒 開筵四海迎兄弟 当戸三星映酒盃 興縦黄公壚上飲 歌憐白雪曲中才 城烏啼送春宵月 共楽新知酔未回」

「春日、山君忠・岡公修・関叔成・季成・熊阪子彦・山道甫と同じく観海先生に陪し、山士訓に宴す。廬字を得たり
 門下風流御李初 幽期卜得故人廬 中原鞭弭従詞社 負郭閭閻簇客車 開宴新花迎几杖 当歌啼鳥近階除 由来斯道称山斗 喜列群星驟太虚」

「熊阪子彦の東奥に還るを送る。二首
 故園東望白河関 客裏行装計日還 駅路朝過阿武水 錦衣春映信夫山 鴻書各地何能達 鵬翼垂天不可攀 知汝已酬千里志 羞同児女動離顔
「其の二 
春風携手出江城 共送郷関万里行 都下煙花臨祖道 奥中形勝指帰程 秦碑半入莓苔没 宛馬斉銜苜蓿鳴 更向香山歌古調 千秋不浅美人情」

 「南畝集3(安永4年1775/12月)」を出典に以下が紹介される。

「懐ひを東奥の熊阪子彦に寄す【時に余、病に臥す】
 曾向中原試遠遊 白河関外更帰休 漆園吏隠人称傲 鄭谷巌耕興自幽 尺素八行存袖裏 三冬一臥在牀頭 回思日本橋東月 共酔春風春酒楼」

 「南畝集5(安永10年1781/2月)」を出典に以下が紹介される。

「東奥の熊坂子彦、酒銭を恵む。因りて岡公修・関叔成・山士訓と同じく曹司谷に遊び、向耕亭に宴す
 共弄春光歩緑蕪 雑司幽谷接城隅 一双北雁伝書素 千里東風送酒須 嵆阮元非白眼侶 河山転邈黄公壚 美人為是投金錯 我輩猶能対玉壺」

 「南畝集8(寛政2年1790/9月)」を出典に以下が紹介される。

「東奥の熊阪子彦の「永慕編」を観て感有り
海左名園百卉升移 白雲明月遶茅茨 誰知一昔日趨庭地 忽作千秋堕涙碑 山色信夫高自若 河流阿武逝如斯牛門別有同門子 歴覧図編寄所思」 【子彦の館を白雲と曰ひ、楼を明月楼と曰ひ、園を海左と曰ふ】

 「南畝集9(寛政3年1791/3月)」を出典に以下が紹介される。

「再び東奥の熊子彦の「東都聯句」に和す。五十韻
 楊生読千首 左氏賦三都 仰見風雲会 俯窺山海図 武蔵開大野 江戸入名区 徳勝月兼漢 途通越与胡 二山安寝廟 一水遶城郛 甲第金為将 高楼玉作壷 塵埃槐陌馬 朝夕柏台烏 魏闕高愈峻 官街直且迂 掃門争請謁 超乗競馳駆 角枕亡吾美 干旄問彼妹 芙蓉芳満席 造化鋳為炉 毎愛能文士 偏傾美饌厨 交辞鴛鷺列 詩似鳳凰味 雛絶青雲志 自懐明月珠 五車将万巻 王藻且瓊敷 坐臥簪遺紱 漁樵訪荻声 已推窮達理 不管歳時徂 興劇高堂宴 吟伝大道衢 樽前迎二妙 天外欽三蘇 朝野寧分境 交情豈異途 聊臨東逝水 将托北飛鳧 憶昔同君飲 携遊為我酤 楽庵萱葉巷 香閤蘭師趺 風詠芳春暮 雨行泥濘塗 一観滄海濶 更仰泰山孤 才接大夫坐 言思君子枢 自堪称虎繍 豈可笑竜屠 虞夏詩書業 皐陶禹稷謨 帯経耕吠畝 撃壌代笙竽 西土曾探勝 南人不作巫 文翁多弟子 鄭子化碑奴 執作孽々起 遊朋切々愉 後園収海嶽 幽意擅江湖 花底風和鳥 松陰雪落鼯 桑蚕満林野 村落伴翁姑 拙者応安拙 愚公欲守愚 班荆傾酒榼 垂釣払珊瑚 時愛華胥夢 偏無昼寝誅 璞懐和氏冤 金受不疑誣 未謝人間事 猶思方外徒 陽春伝郢曲 白雪走韓盧 情以膠投漆 愛将醜比姁 天涯馳駅使 都下寄狂夫 反復知其志 愛吟慰我癯 同門共所学 善道長相扶 家学紛綸美 令郎気象殊 階庭生玉桜 官貴似兼莩 己栽孫綽語 更与栄斯倶 擲地聞金石 洋然且確乎」
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by shingen1948 | 2018-02-07 10:01 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)