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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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奥州街道:八丁目天満宮情報から⑩

 八丁目天満宮に直接かかわる情報ではないが、知っていれば結構楽しめるという情報の二つ目が、古い方の石灯篭が赤滝石らしいとの情報。
 「としぼーのブログ」の「八丁目天満宮赤滝石」からの情報だが、この赤滝石については、このブログで知った。
 赤滝石は梁川町で産出される地域限定の石材とのことだ。掘って直ぐは赤色をしているのだそうだが、風化によって様々な色調に変色するのだそうだ。
 https://blogs.yahoo.co.jp/toshikatu0214/25067674.html 

 「几号水準点」については、散策中に思い出して確認したが、赤滝石については散策中には思い出せなかった。思い出したのは整理する段階だ。
奥州街道:八丁目天満宮情報から⑩_a0087378_1065921.jpg 写真に写り込んでいないか確認したらありました。右手奥の石灯籠がそれだ。
 ブログ記事によると、中央部分は近年になってコンクリートで作り直したようだが、他の部分は正真正銘の赤滝石とのことだった。

 赤滝石については、「福島建設工業新聞」の「10月の槌音(2013.10.30)」で詳しく解説さている。

 伊達市梁川町で産出される地域限定の石材赤石の通称が「赤滝石」とのこと。
 神社・寺院参道の石畳・鳥居・石塔・墓石をはじめ、河川・水路の護岸、住家の塀・土蔵・風呂釜など日常生活に不可欠な石材として活用されてきたという。
 この岩石は約2400~1600万年前の頃の火山噴出物が主な構成物質の凝灰岩の岩石で、この岩石層は霊山層と呼ばれているとのことだ。

 この石材の使用範囲は、県北一円から宮城県南部にも及んでいるとのことだ。
 昭和30年代までこの赤石の産出および製品販売は貴重な地場産業だったそうだが、昭和40年代以降の高度経済成長とともに海外産石材に押され、赤石の石工は廃業を余儀なくされたのだとか。
 それに伴う課題が、この石材で構成された文化財の修理保存だという。この原材料の調達だけでなく取り扱える石工の確保が難しくなっているのだとか。

 そんな中、今回の東日本大震災で倒壊した県史跡名勝に指定される梁川町八幡神社境内の厳島神社入り口にある鳥居とそり橋が、これまでと同じ赤石で見事、修復されたという。
by shingen1948 | 2017-07-29 10:08 | ◎ 奥州街道 | Comments(0)