人気ブログランキング |

地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

亀岡邸の情報から②:福島の建築(12の2)

 前回は、亀岡邸の情報から他の情報をながめたが、今回は、逆に他の情報から亀岡邸の情報を見つめ直す。

 まずは、単なる遊びの部分。
 「信夫の里の旧家を訪ねて(島貫 倫)【歴史春秋出版】」の「なかむらや旅館明治館」について、「棟梁の目~ココがみどころ」という専門家から見た具体的な職人の技が二つ紹介されていた。
 その一つが、明治館の廻り階段を支える丸柱が上から吊っていることで、もう一つが、床の間の紫檀・黒檀・鉄刀木の三銘木配置と欅の床板に埋め込まれた黒柿の亀の埋木だった。
 その「欅の床板に埋め込まれた黒柿の亀の埋木」だが、旧亀岡住宅でも特徴の一つのようなのだ。
 これが、小笠原國太郎氏の得意技手もあり、遊び心でもあるのだろうと想像する。

 これにかかわって、伊達市広報誌「地域の魅力ふる里再発見」の「旧亀岡家住宅(隠れた縁起物)」に次のように紹介される。
 欅の間と隣の居間には、亀や鶴の彫り物を見つけることができます。これらの彫り物は黒柿の材を使い彫られたもので床板などに埋め込まれています
 また、「旧亀岡家住宅((銘木の数々②)」では、次のように紹介される。
 主人の間の続きの「茶の間」(家族居間)を見てみましょう。…中略… 床の間の床板や付け書院の棚板には、銘木の黒柿材を亀の彫り物にして欅材に埋め込んでおり、7匹の亀と1羽の鶴があしらわれています。
 出窓の欅の脇板にはブドウと木ネズミ(リス)が彫刻されています。

a0087378_10513652.jpg これは、「旧亀岡家住宅((銘木の数々②)」でいう「主人の間」から、続きの「茶の間」(家族居間)」をのぞいた写真だ。見学では気づいていないのだが、床の間部分にある細工が写りこんでいる。恐らく、これが欅の床の間にあるという黒柿の鶴と亀の彫り物が写り込んでいるものなのだろう。
 次回見学の機会には確認してみたいものだ。その時が、楽しみだ。

 なお、「旧亀岡家住宅(隠れた縁起物)」でいう「隣の居間」というのが、「主人の間」のことで、「続きの「茶の間」(家族居間)」のことを「欅の間」と表現しているようだ。
 また、柿材は、隠れた縁起物という観点からすると、「財をかき集める」という縁起物なのだそうだ。恐らく、先にふれた3階へと続く階段の傷の部分の柿の彫りものにも、床の間の黒柿の板にも、その意が込められているのだろう。
by shingen1948 | 2016-12-08 10:52 | ◎ 福島の建築 | Comments(0)