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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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亀岡邸の天井:福島の建築(12の2)

 「明治の擬洋風建築(草野)」に、「旧亀岡家住宅」の項に、各階ごとの「天井伏」という全体の天井構成が分かる図が載っていた。時々眺めていた冊子だが、その事に気づいていなかった。これを見ると、全体的なバランスを考慮し上で、それぞれの天井が造作されているということのようだ。

 今回の見学では、建物の天井についてしっかり見てきていない。次回見学の視点のために整理しておく。
 先にいくつかの天井部についてふれている。
 パンフレットの紹介に基づいて、江川三郎八氏の仕事としてのかかわりで整理していたものだ。
 しかし、この部分は設計者と大工が阿吽の呼吸で造作を進めるものかもしれないと思えてきた。当時の設計者と施工者の関係はそういうものだとの解説も見たが、この建物の設計者も施工者も共に宮大工であるということもある。
 それで、先に施工者である大工の小笠原國太郎氏の仕事を確認してから、残りは整理していくことにしようと思ったのだ。

 既に、設計者の江川三郎八氏の仕事として整理したものは、以下のようだ。
 「亀岡邸の設計に江川三郎八がかかわる⑲:福島の建築(12の2)」で、八角形の尖塔内部全体を設計者の仕事としているが、その天井部。
 http://kazenoshin.exblog.jp/23385023/
 「亀岡邸の設計に江川三郎八がかかわる⑳:福島の建築(12の2)」では、洋間の中央折り上げ傘板張り天井とかという天井。
 http://kazenoshin.exblog.jp/23397356/
 「亀岡邸の設計に江川三郎八がかかわる21:福島の建築(12の2)」では、廊下と便所、それに居間の「折上額縁格天井」とかいう天井。「明治の擬洋風建築(草野)」の「天井伏」図を見ると、主人居間も同様の天井のようだ。
 http://kazenoshin.exblog.jp/23400166/
a0087378_1753405.jpg パンフレットの紹介の残りの天井を確認したら、一階正座敷天井の折上竿縁格天井と二階東座敷の床の間の天井だけだった。
 その内、床の間の天井は、特に設計者とのかかわりを記すゴシック体ではなかった。
 また、「明治の擬洋風建築(草野)」の「天井伏」図を見ると、折上竿縁格天井とされるのは、正座敷だけでなく、脇座敷と次の間も同様の天井のようだ。

 なお、パンフレットの紹介にはないので想像でしかないが、階段の螺旋状の工夫もこの天井の工夫とかかわった空間を確保するための工夫なのではないのかなとの素人の見方をしている。
by shingen1948 | 2016-12-06 17:55 | ◎ 福島の建築 | Comments(0)