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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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亀岡邸の大工棟梁は小笠原國太郎②:福島の建築(12の2)

 エピソードからは、正元氏が亀岡邸の大工棟梁として小笠原國太郎氏を選んだのは、彼が施工したなかむら屋旅館の螺旋状階段の造作技術に感心したことであることが読み取れる。
 そのなかむらや旅館の内部を確認したことはないので、宿泊者のレポートで確認すると、欅の階段部分の手すりに亀岡邸と同じような欅材を削って部材手すり子細工が見られる。
 「飯坂温泉オフィシャルウェブサイト」でも、明治館の階段として写真が掲げられ、「欅の階段。明治期独特の和洋モダンの細工が随所に見られます」と解説される。
 http://iizaka-tomarou.net/hotels/view.php?hid=40
 この明治館の十畳三間続きの客室も紹介される。天井が写るが、こちらは、亀岡邸とは違って、普通の日本間の天井のようだ。
a0087378_753325.jpg 宿泊者のレポートなどで確認すると、部材手すり子細工は、階段だけでなくすべての手すりに施されているらしいことが分かる。
 それで、見学時に撮った亀岡邸の西側の廊下手すりを確認したら普通の手すりだった。
 亀岡氏は階段部分のこだわりだったのだろうということが分かる。

 ここから勝手な想像をする。
 この「なかむらや旅館」の部材手すり子細工だが、施工主であるなかむらや旅館初代阿部與右衛門氏と大工棟梁小笠原國太郎氏とともに、飯坂こけしの木地業山根屋創業の土湯の工人である渡辺作蔵氏の二男角治氏がかかわっているのではないのかなと思うのだが、どうだろうか。そう思うのは、少なくとも、手回し轆轤引きの技術が使われていることに加え、先に確認したように、なかむらや旅館の主人は、飯坂こけしの木地業山根屋開業にかなり力を貸しているという情報があるからだ。
by shingen1948 | 2016-11-28 09:01 | ◎ 福島の建築 | Comments(0)