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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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亀岡邸の設計に江川三郎八がかかわる21:福島の建築(12の2)

 江川氏の設計推定にかかわる三つ目の自分勝手な観点は、建築物の隅処理や天井の構造。ただ、氏が宮大工修行をしていることとかかわる丁寧な処理と関るのだとすれば、実際の普請大工である小笠原國太郎氏の仕事との境界線は難しいのではないのかなと思ってしまう。
 見学の際に頂いた資料にも、設計者江川氏と施工者小笠原氏の関係について「当時の建築物は、設計と大工は、阿吽の呼吸で造作が進められています。小笠原國太郎と江川三郎八は、基本的な修行を宮大工として行っており、江川の修業が会津と考えれば、二人の技術的な繋がりを推定することができます」とある。
 江川氏の修業が会津であることが仮説表現されるが、先に整理したようにその確からしさの確率は高い。むしろ、手持ち情報では小笠原國太郎氏の修業場所が分からない。ただ、その出身が長岡であり、家族を長岡に残した状態での修行後、飯坂に落ち着く経歴をも考慮すれば、氏も会津での大工修業が想像される。

 それはそれとして、見学時点で何かを感じて撮った写真と、江川氏設計とかかわるとされる建築物の隅処理や天井の構造とを見比べる。
a0087378_9234110.jpg その一つが、この二階南西角の「床板の張り方」だ。
a0087378_9253371.jpg その部分の天井部も同じような設計に感じたが、パンフレットではこちらは紹介されず、「便所の天井」の天井部が紹介されている。
a0087378_930995.jpg  道草やわき道を大切にしたいと思っている散歩の勘が衰えたのか、うかつにも、便所までは確認してみてこなかった。
 パンフレットの紹介をお借りする。
a0087378_9311823.jpg 居間では、ちょっと座らせていただいた。ここは落ち着くなと思って眺めて視野に入ったのが、居間の天井隅。
 恰好がいいと思って撮っただけだが、パンフレットに「天井は折上額縁格天井」とゴシック文字での案内。

 実際の見学で感じるのは、日本間全体が醸し出す雰囲気であり、素人に設計者と施工者の境界線の仕事の差は見えていない。
by shingen1948 | 2016-11-25 09:32 | ◎ 福島の建築 | Comments(0)