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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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亀岡邸の設計に江川三郎八がかかわる⑮:福島の建築(12の2)

 「江川三郎八研究会」発信が確認できる福島での江川三郎八の仕事、その五例目が「安達郡役所」だ。明治22年(1889)、奉職も間もない江川が建築に携わったとされる。
 「安達郡誌」との照らし合わせた情報のようだが、この「安達郡誌」も国立国会図書館デジタルコレクションで確認できる。
 口絵として、「安達郡役所」の写真が紹介される。
 そして、「二本松町」の項では、その「安達郡役所」が、「字久保町にあり、洋風の建物にして別に議事堂あり。土地高燥雑踏を避けて執務に好適せり」と紹介される。
a0087378_6134543.jpg この近所には、税務署、裁判所、郵便局の公共施設があったようだ。
 その位置関係にかかわる情報を拾う。
 「税務署」は「久保町に在り、郡役所と相対せり」と紹介される。写真手前右手の建物だろうか。
 その税務署の隣が「福島区裁判所出張所」なそうだ。手前左手の建物だろうか。
 他に郵便局も久保町にあったことが分かるが、その位置情報にかかわる紹介はない。

 それらの建物が、現況の久保町のどこかを確認しようと資料を探っていたら、「福島県の土木行政の歩み」の中で、二本松土木監督所の変遷にかかわって、次のような紹介を見つけた。
 「昭和21年4月郡山土木監督所の管轄を分割し、二本松土木監督署を二本松町久保町1-57の件安達事務所(旧安達郡役所)内に設置」とし、その位置を地図で示し、その建物を写真掲載している。
a0087378_615128.png これが、その写真紹介部分だ。
 紹介文からは、この写真の建物が旧安達郡区所の建物の可能性があるように読み取れる。先の写真と照らし合わせると、右手の写真と似ている。それならば、渡り廊下を渡った先の建物は、郡役所の議事堂だろうか。
 左の地図を見ると、この建物が現二本松商工会の建物と重なる位置に示されている。現二本松歴史博物館辺りが旧税務署、現二本松市立図書館辺りが、旧福島区裁判所出張所、現安達地方広域行政組合辺りが、旧郡役所の議事堂というようなイメージだろうか。
by shingen1948 | 2016-11-18 09:12 | ◎ 福島の建築 | Comments(0)