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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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亀岡邸の設計に江川三郎八がかかわる②:福島の建築(12の2)

 文化庁のホームページでの紹介を確認すると、「旧亀岡家住宅」は「外観洋風、内部和風で、地方的特色も備えた大型住宅(近代/住居)」と紹介される。
 以前には、その特徴を「外観洋風」・「内部和風」で解説されていたのだが、そこに「地方的特色も備えた大型住宅」という特徴が加えられたようだ。
 その第一の特徴である外観洋風。
a0087378_435285.jpg 旧亀岡家住宅は、正面からとらえたこのアングルで撮られた写真で紹介されることが多い。この正面中央に半八角形平面の塔屋状の突出部が、木造洋風建築の外観に威風を感じさせるからだろう。
 解説文でも、その外観について「正面中央に半八角形平面の塔屋状の突出部を持つなど、明治期の当地方における木造洋風建築に通ずる威風を備えている」と紹介される。
 その第二の特徴である内部は、名木を多用して造作に技巧を凝らした純和風の座敷を中心に構成されることだ。
 そして、第三の特徴の「地方的特色を備える」ことについては、解説文では「福島県技手の江川三郎八が設計に関与し、地元 の大工小笠原国太郎が施工したとみられる」ことだと説明される。
 この福島県技術者と地元大工の協働により成立した独創的な造形に地方的特色が認められるこのことが、 東北地方における近代建築の展開を理解する上で重要な意義があると強調される。
 つまりは、設計に福島県技術者江川三郎八が関与していることが、この建築物の意義の一つに深く関与しているという事だ。

 その設計に福島県技術者江川三郎八が関与することについて、「伊達市ホームページ」の「旧亀岡家住宅」紹介文からは次のような推定経緯が読み取れる。
 〇 設計者名が明記された記録はないが、他の様々な記録や他例との比較から江川三郎八が関与したと考えられること。
 〇 岡山県に残る三郎八の手掛けた建物と旧亀岡家住宅との類似性がみられること。
by shingen1948 | 2016-11-05 09:33 | ◎ 福島の建築 | Comments(0)