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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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信夫山散歩情報の確かめ~信夫山の魅力と聖性の維持⑫

 北登拝路を登ると、周回道路から少し上ったところに「立石」の案内板が建っている。
 ふるさとの良さを見つけよう
 史跡名勝 立石
 このあたりは立石山という。切り立った岩が立っている。むかしのこと、信夫山の神がみが、ふしぎなこの立石の形をつくったとして、山上に山の神をまつり、このあたりを聖地とした。
 ここから北の方をみると、松川、摺上川をこして西根郷といった伊達郡の西部がみわたされる。
徳川時代のはじめ(1,630年頃)西根堰をほるために、ここの立石の一つから見通して測量をしたのだと伝えている。
 ディスカバーマイカントリー
 福島信夫ライオンズクラブ
 この中の「山上に山の神をまつり、このあたりを聖地とした」とある辺りを整理してきたところだが、自分の感覚と素直に向き合えば、この岩山自体に畏敬の念を抱いている。そのことと、案内板の「むかしのこと、信夫山の神がみが、ふしぎなこの立石の形をつくった」という解説と重なるのだろうと思う。

 神の仕業と感じる岩場ではあったが、この時に巨石・巨岩に神の宿る「磐座(いわくら)」と呼ばれる特別な見え方があるということまでの意識があったわけではなかった。
 この見え方にふれたのは、木幡山を整理した頃だった。
 木幡山の場合は、山頂尾根には東西一線上に経塚6基が並んでいて、西端に花崗片麻岩の立石が建っているという状況だ。その経塚は、出土品から12世紀の経塚だとされ、そこに蔵王信仰の立石祭祀遺構を伴うということで、まれにみる宗教遺跡と案内されていた。
 ここでは、磐座は岩でできた神の座席で、そこに神が降りてくるというイメージだった。
 「立石」については、「巨大な石で作られた建造物には神が降りてくる」もしくは、「石の記念物を通じて神や先祖と交信できる」という感覚だった。
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 信夫山の立石の「石に宿る神の力」といのは、その立石を神がつくったということであり、「巨大な石で作られた建造物に神が下りる」というイメージとは微妙に違う。この微妙な違いは、信夫山の立石そのものの概念にもかかわるように勝手に思っている。
 神がつくった立石という概念は「切り立った岩」全体としても通用するし、山頂に立石を象徴する形の岩だとしても通用するということで、その人の感じ方に委ねる懐の深さにつながっているように思う。
by shingen1948 | 2016-05-17 12:14 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)