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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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信夫山散歩情報の確かめ~信夫山の魅力と聖性の維持⑪

 五十辺地区からみる立石山がハヤマだとすると、一般的に言われている羽山はミヤマに相当するようになるのか、ハヤマの延長とした見え方になるのだろうか。それは分からないが、信夫山が、昔から様々な呼び方がされていることとかかわるのだろうと思う。
 信夫山は、地区によって、あるいは歴史的な見方によっていろいろな顔を見せるということとかかわるのだろうと思う。それで、信夫山の呼称について確認しておく。

 まずは、「信夫三山」、基本的には、熊野山、羽黒山、羽山の三峰を指すと言われている。
 「ウィキペディア」では、次のように解説されている。
 東から熊野山、羽黒山、羽山の三峰で構成され、これらを合わせて信夫三山と呼ばれることもある。それぞれの山の名前からもわかるように山岳信仰と密接に結びついており、熊野山には湯殿神社、羽黒山には羽黒神社、羽山には月山神社の出羽三山が勧請され祀られている。
 ここで、すでに一般的に言われている事との違いが見える。
 出羽三山の勧請の部分だ。現況では、羽黒山に羽黒神社が勧進されているということは合うのだが、湯殿神社と月山神社が羽山に存在している。一般的には、熊野山にはそれとは別に金華山が勧進されているとされている。
 ただ、詳しくはないので、熊野山に湯殿神社が勧進されていた時代があったのかどうかは分かっていない。
 ここでは解説されていないが、信夫三山の別名として、熊野山が金華山、羽黒山が谷山、羽山が湯殿山と呼称されることがある。これも、時代による見え方の違いだろうと想像される。

 次に、よそ者の散歩人として困ることとして確認しておきたいのが、同じ山を別名で呼ばれることがあるということ。
 その例の一つが、「谷山」だ。
 四等三角点は、羽山の烏ヶ崎と湯殿山と中の峰と熊野山にある。このうちの中の峰は、福島市の信夫山公園案内図や「信夫山日曜散歩」では「谷山」と案内される。先の整理ではそれに従っている。 ところが、上記のように信夫三山の別名として羽黒山にも使われていることがあるのだ。この混乱を避けるためなのか、資料によっては、中の峰が「薬王寺」の裏山であることから「寺山」と呼称するものもあるようだ。
 次の例は羽山の場合だが、こちらも複雑だ。
 信夫三山の別名としては湯殿山だ。しかし、出羽三山の勧進とのかかわりでみれば、先に記したように、ここには月山と湯殿山の神社が勧進されている。また、「ウィキペディア」で情報を得た人は、熊野山に湯殿神社を勧進と思い、実際には金華山の石碑を見ることになる。
 更に、信夫山の遠望についてだが、案内によっては東側に熊野山、中央が羽黒山、そして、西側に羽山と紹介される。しかし、実際に遠望すれば、中央にそびえて見えるのは「薬王寺」がかかわる「中の峰」で、羽黒山は谷を挟んだ脇にみえている。
 もっといえば、地図的なピークは、羽山の烏が埼、湯殿山、中の峰、そして、熊野山だ。

 これらは間違いや混乱ではなくて、見る人の思い入れでの見え方の違いと解すべきことなのだろうとは思っている。
by shingen1948 | 2016-05-16 09:21 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)