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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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信夫山散歩情報の確かめ~羽黒権現⑯

 「信夫山めぐり【梅宮茂著】」で、信夫山羽黒神社に祀られていることについて解説されるのは、「羽黒神社由緒と境内」という項だ。ここでは、読み手に、次の予備知識があることを前提にしているように思う。

 その一つは、「羽黒大権現」の本地仏は、観音菩薩であるということ。
 観音菩薩像には、さまざまな形態のものがあるそうだが、その基本型が聖(正)観音像とのことだ。
 素人が観音像を見分けやすい指標は、頭上・頭髪部の正面に化仏と称する阿弥陀如来の小像を置くことなそうだ。ただ、素人目には、ただ宝冠を被っているように見えるものもあり、ここに化仏があるように見えないこともある。
 もう一つが、原則手に未開敷蓮華を持っていることのようだ。 

 その二が、出羽三山の「羽黒神社」の御祭神は、伊氐波神・稲倉魂命(うか のみたまのみこと)であること。
 名前の「うか」は穀物・食物の意味で、この神は穀物の神であるとのこと。性別が明確にわかるような記述はないが、古くから女神とされてきたという。

 その三が、信夫山羽黒神社の御祭神は、「黒沼神社」の御祭神石姫命とのかかわりで、「渟中倉太珠敷命」だという言い伝えがあること。
 この言い伝えの初出が、貞享5年(1688)福島藩主堀田正仲の「羽黒山華表建立記」とのことで、仙台青葉山羽黒権現の縁起書には、石姫・渟中太命に関する伝承はなく、祭神稲倉魂命とあるとのことだ。

 これに、明治2年12月に旧神号羽黒山大権現から羽黒神社に改称され、県社「黒沼神社の境外摂社」になったという歴史的な事情が重なるということだ。

 ※ 「境外摂社」= 本社に付属し、その祭神と縁故の深い神を祭った神社。本社と末社との間に位し、本社の境内にあるものを境内摂社、境外にあるものを境外摂社という(goo国語辞典)。

 「信夫山めぐり」では、これら諸々を考慮して、概括的に黒沼神社が水神、西峰の羽山には山神、中峰羽黒が稲作の神に畏敬の念を感じる信夫山の神々との見え方をしているようだ。
by shingen1948 | 2016-04-20 12:09 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)