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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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信夫山散歩情報の確かめ~羽黒権現⑨

 枝葉の些細な事に気をとられ、中心的な事がおろそかになるというのは、いつものことだが、気になったのがこの写真だ。ビニールで覆われた説明板に何が書かれているのか確認してみた。ただ、樹齢百七十年の大松は見当たらなかった。
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 長が生きの松由来
 信夫山頂羽黒神社百メートル前程向かって左 昭和31年7月21日明頃〇〇の樹齢約百三十年の松の巨木を所有者羽黒神社宮司は製材目的で切〇〇ので当日二人の樵(きこり)が鋸の目立てをして居た所に通り掛かったのが福島市出羽三山福神講中講中員百五十名の議長古関誠造出羽三山参拝旅行自出度終了したので福島信夫三山羽黒神社にお礼参りに登る通すがら此の松の巨木を切り倒す寸前だった。
 議長は只一人の参拝だが、松の切倒しには松の命を惜しみ樵(きこり)さん二人に松の命を助けたいので此の松の木を古関誠造が買い求めるから是非売って下さいと申し込んだので、樵(きこり)の二人は所有者に電話連絡で取りきめ御承諾を得たので切倒しは中止となり樵(きこり)さん二人の日当料は、古関誠造支払う事で話は決着是れで目出度松の命は救われた。此の立札平成元年11月7日立てて三か月後古関誠造数え年八十八才になるので善は急げ本年で三十四年は此の松の木は長生きした。「めでたしめでたし」
 此の立て札と松の木御覧になられた方々皆様ご家族様ご繁栄を御祈り申し上げます。松の木に接して下さい。霊が竜になって空を舞い円を描いて居ります。
 一度は思いが叶う不思議な霊松。ご覧ください。
 現在出羽三山天の岩戸開き講(出羽三山参拝本年で四十四年)
 〇〇議長 古関誠造
 感じたことの一つは、おおらかさだ。
 現代風に考えれば、切り倒される松の巨木を救ったのが善ならば、切り倒そうとした意思はその反対の価値観になると思うのだ。
 しかし、ここにこの案内板を建てるということは、切り倒される松の巨木を救ったのが善だとしても、それに対峙する行為を悪とは見ていないということだ。ただ生きながらえた松の生命力を称えているように受け止められる。
 また、ここは切り倒そうとした方のテリトリーのはずで、そこにこの案内を許容するのも大らかさではないかなと思う。
 もう一つは、「福島市出羽三山福神講中講中員百五十名」の存在だ。梅宮氏は、出羽三山との関連性については懐疑的だが、その関連性を保とうとする方々の集団も存在するということなのだと思う。
 更には、この参道を歩く方は、羽黒山参道結界内の松や杉に結界松あるいは結界杉としての畏敬の念を以っているのが分かるということだ。スポーツ的な参拝は、この風景には似合わないのかもしれない。
by shingen1948 | 2016-04-11 10:09 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)