福島城址②
2016年 01月 03日
展示では、奥州街道とのかかわりでその位置が示されている。
赤い線がその奥州街道で、緑の部分が今回の大原新病院建設予定に伴い発掘調査が行われた部分だと思う。
その下の写真が、具体的な発掘現場だろう。
目につくのは堀跡だ。その堀跡が、三の丸堀とされる東側の路地とつながって示される。堀跡で囲まれた建設予定地の南側は、福島城の新屋敷のようだ。三の丸も新屋敷も、堀との間には土塁が回されていただろうから、その土塁で堀跡を埋めたのだろうと想像する。
堀の北側の白い点線で示されるのは、町割りとかかわるのだろうと想像される。
実際の発掘現場を示すのは、この写真。
白い実線は、堀跡との境界線が特定できる部分だと思われる。白い点線は、推定される堀跡との境界線だと思われる。
その写真に、先の三の丸堀とのつながりを想像される線を加えさせていただいた。
この写真では、町割にかかわると想像された部分に雨水がたまっているようだ。
新屋敷が想像される部分も調査のために掘ったと思われる痕跡も見える。
警察本部庁舎建設予定地の現地説明会(平成27/9/12(土))の資料に示された今まで実施された福島城跡にかかわる調査の概要の図示では、実際に確認された堀跡が示されるが、想像部分は示されていない。
この展示では、その想像も加えた福島城址の堀や土塁の全体像で、そこに奥州街道や寺の配置なども加えて、城下町の全体が見えやすいようになっている。