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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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鳥渡山王社付近の風景~陽泉寺②

a0087378_9231614.jpg この寺の仏像木造釈迦如来像が、国重要文化財である事が案内される。「ふくしまの歴史―中世―」の表紙や「図解福島市史」の写真では見ているが、直接お姿を拝んだ事はない。仏像のお姿のよさは知らないのだが、この仏像はその素性が明らかである事もそのよさの一つなのだと思う。境内にはその素性にかかわる案内板が建っている。

 説明
 本佛は足利時代の作で像高2尺9寸台座2尺1寸5分径3尺5寸寄木造り玉篏(ぎょくかん?)入り元漆箔なりしものの如く顔面にその痕跡あり但(ただ)し体躯は後世修補し粗悪な黒漆で覆はれて居る
背部内面に次の様な注目すべき墨書銘がある
 
延文2年7月18日事初
 大檀那藤原朝臣二階堂民部大輔時世汯名済元
 本寺開山 大同結禅師
 大日本奥州湖山禅寺本尊像
 旹住持比丘第三世嗣法可眞竜江叟
 大佛師太夫       法眼 円勝
   同           法教 乗円   
 應安ニ ニ年六月八日   誌
           とある
 昭和11年9月18日
 文化財保護委員会
 「背部内面に次の様な注目すべき墨書銘がある」以下が、背部内面墨書銘の内容だ。
 図解福島市史の木造釈迦如来像胎内銘の写真と見比べているのだが、その構成は、「大日本奥州湖山禅寺本尊像」の部分が中央に大きく書かれ、それを挟んだ両脇に、上記の内容が記載されているというイメージだ。概略は以下のようなことかな。
 この釈迦如来坐像は、大日本奥州湖山禅寺の御本尊像である。この寺は、二階堂民部大輔時世が開基で大同結禅師である。
 この釈迦如来坐像の事初めは延文2年(1357)7月18日で、仏師は法眼円勝と法教乗円で、應安4年(1371)6月8日に造立された。

 製作年も造像主も仏師名もすべて分かっているということも、この仏像の貴重さの一つなのだと思う。
 なお、「延文」も「應安」も、南北朝時代の北朝の年号で、「延文」が1356年3月28日~1361年3月29日、「應安」は1368年2月18日~1375年2月27日とのこと。
by shingen1948 | 2015-07-19 09:26 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)