地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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愛宕山散歩⑫~小説家「宮本百合子文学碑」③

 愛宕山に碑の案内板の解説に、「ここ愛宕山の山上周辺を逍遥、飯坂の人々の生活に思いをめぐらし構想を練り小説「禰宜様宮田」が世に出るきっかけとなりました」とある。
 これが、日記の「(大正5年12月)16日には、禰宜様宮田作品の構想のきっかけとなった「架空索道」を見に行っているという」としたこととかかわる。
 この「架空索道」が、先に「飯坂東線~茂庭策動軌跡」で整理した「茂庭策動」のことのようだ。この茂庭策動が、この愛宕山の直ぐ東側を通り、不飽江(あかずえ)城跡とされる高まりを越えたところに集積場と事務所があったのだろうと想像する。その位置が、愛宕山の前の道を少し進んだ所にあるのだ。
 http://kazenoshin.exblog.jp/10104962/

 「不飽江(あかずえ)城」として整理した不飽江(あかずえ)城跡付近の散策と、百合子氏の散策が重なるのだろうと思う。
 http://kazenoshin.exblog.jp/13655445/
a0087378_11554071.jpg 木村氏は、その散策の様子について、日記に記されることを紹介する。
< 天気がかなり好い。少し風がある。風呂から上って来て見ると、おいくが来て居た。…一緒に索道に行って見る。桑畑つづきの小道を通ったとき、ほんとに山に来たらしい快い心持がした。モーターで鉄索を廻し、それに小さいボックスをつるして、薪炭。米などの類を三四里向うの村から持って来、持って行きするのである。モーターのそばに、「あぶないからさわるなよ」と言う札が立って居る。田舎らしいなつかしみを感じる言葉である。>
 木村氏は、百合子氏はこの時はじめてこの山の中の「架空索道」を見て興味をおぼえたのだろうと推測し、「あぶないからさわるなよ」という「田舎らしいなつかしみを感じる言葉」とともに印象に刻み、それが後に小説の構想をふくらますパン種となったのにちがいないと推測している。
by shingen1948 | 2015-01-20 11:56 | ◎ 山歩きと温泉 | Comments(0)