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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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愛宕山散歩⑪~小説家「宮本百合子文学碑」②

 「宮本百合子文学碑」は文学碑とするが、一応句碑の体裁をとる。
a0087378_7331182.jpg ちょっと写りが悪くて読みずらいが、この碑の表に刻まれるのは、以下の句と左右にユリの花の図が配置される。
「あすの空に 伸びゆく芽生 いま萌えて  ・ 百合子 ・」
 この句が詠まれた状況やこの句碑に選択された理由や経緯は分からないが、この碑の建立趣旨は、小説家「宮本百合子文学碑」らしいので、そちらの視点から整理する。

 宮本百合子氏と飯坂の関係だが、郡山開成山に在住した祖母の運さんがかかわるらしい。
 幼少時代から毎年開成山に滞在したようだが、少し大きくなってからは、この祖母が夏休みなどには飯坂や五色温泉によく連れて行ってくれたらしい。
 宮本百合子「百銭」には、この祖母が上京してきた時の様子を中心に描写された後にそのことが紹介されている。
 この「宮本百合子『百銭』」は、青空文庫で確認ができる。
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/3876_12760.html
 「宮本百合子日記」には、具体的に大正5年12月15日に、滞在先の安積の桑野村から祖母といっしょに福島市郊外の飯坂温泉の角屋に来て、19日まで泊まっていることが記されるらしい。その間の16日には、禰宜様宮田作品の構想のきっかけとなった「架空索道」を見に行っているという。

 なお、「宮本百合子日記」は直接確認したのではない。木村幸雄氏の「『禰宜様宮田』について一飯坂と『春の鳥』の影」からの孫引情報だ。
 これは「禰宜様宮田」の作品論で、作品に飯坂の風景がどう反映されるかを宮本百合子日記と創作メモから考察されたもの。正岡子規の確認をしている時に見つけた資料だが、宮本百合子氏を整理しようとは思わなかったので、そのままにしていた。
 個人的には、単位取得の必要もないのに氏の「中野重治」「萩原朔太郎」作品論演習の授業を受けさせていただいたことがあって、その懐かしさから読ませて頂いてはいたというものだ。
 今回は、これを中心のガイド資料にして散策を整理させていただこうと思っている。
by shingen1948 | 2015-01-18 07:38 | ◎ 山歩きと温泉 | Comments(0)