三角山の散歩⑥―飯坂古道とかかわって②―字「夜の星」
2014年 10月 22日
佐場野村と井野目村の村界道付近から字界道を進んで「字夜の星」を経由するあたりだ。
先の村界を書き入れた字限図を拡大し、字名を頼りに道筋を書き入れ、それに飯坂古道「西海道」を書き入れて見る。
すると、「字池の北」と「字夜の星」と「字街道端」の関係が微妙に違っている。

その一つが、この字源図の間違い。それなら、現在の字名を優先させて、緑の点線で示した「西海道筋」と別の道筋との交点付近が「字夜の星」付近とみれる。
もう一つが、「字夜の星」の位置変更を行ったこと。
それなら、「飯坂古道」の「字柳の下」と「字南原」界から「池の北」に抜ける前で交差する道筋を右に折れて、次の角を左折して直ぐの付近が、「字夜の星」ということになる。
先の「飯坂古道―大笹生~平野⑤」での整理では、「西海道筋」と別の道筋との交点付近が「字夜の星」付近と見ている。
http://kazenoshin.exblog.jp/11002426/
地域の人が、昭和30年代頃までは、確かに、この夜ノ星には小さな池があったといい、その風景を覚えていることから、その可能性が高いと思ったからだ。
それで、「福島の小字【福島市史資料叢書】」の「岩代国信夫郡井佐野村全図」を確かめると、こちらでは、紫線で囲ったところが「字夜の星」としている。こちらは、※の部分もこの「字夜の星」としている。ご案内頂いたことや現況の道筋などを考慮すれば、こちらが風景に近いように感じるので、こちらをもとに「飯坂古道」の道筋を引いてみた。それが水色線で示した道筋だ。