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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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二本松裏街道⑨―天皇陛下御歌碑の地への立ち寄り③

 赤井谷地沼野植物群の観光案内では、特異な自然環境が評価されて国指定天然記念物に指定されたことまでの紹介になる。しかし、調査報告類に目を通すと、その実態は様々な人為による影響で存続の危機に瀕している事が分かる。

 「文化遺産オンライン」では、その一つに、17世紀の強清水での開田に伴う新四郎堀の掘削を挙げている。もう一つが、天然記念物指定に際しても、開墾や採草地としての利用の希望があり、利用との調整が必要となっていたということを挙げている。
 実際に、指定後にもミズゴケや泥炭採取等のため、指定地の一部解除の要望があり、赤井谷地周辺の水田開発が行われたとのことだ。それどころか、戦後、指定内の開墾も行われていて現状が変更されていたようだ。
 観光案内でPRしながら、実際には立ち入ることができないようになっているのは、そういった事情があるようだ。
a0087378_10502490.jpg 具体的な湿原保全対策がとられるようになるのは、2001年頃からのようだ。
 この地籍図根三角点は、その開発に伴うものなのか、それとも耕作地の復元に伴うものなのかは分からない。
 指定内の開墾については、2002年に公用化されたようだ。更に、2007年には追加指定されて、今までの指定範囲より広げるという対策をとったようだ。

 「耕作跡地の復元」と共に、「赤井川付け替え」「新四郎堀付け替え」などの対策も試みられているようだ。更には、今までの耕地化に伴う対策に加えて、湿原東南部に鋼矢板を設置して、地下水の流失を防ごうという対策もとられたようだ。

 他所者である散歩人にとっては、ただ成程と思うだけだが、ここで生活する方にとっては、常に自然との共存を意識して自分の生活を考えなければならないようで大変だなあとも思う。
最近も地域の人々の生活には欠かせない飲料水の確保のために、大窪山南部から簡易水道を引いたようだが、この時にもこの湿原に与える影響評価が考慮されているという事のようだ。
 学術的に貴重な昆虫棲息についは、この湿原特有のハッチョウトンボが公園の池で確認出来たり、イトトンボが水路で確認できたりもしているようだ。
by shingen1948 | 2014-09-10 10:51 | ☆ 環境話題 | Comments(0)