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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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のりしろ散歩~吾妻連峰への文化的アプローチと奥羽本線(山形線)

 山形と福島の間には、吾妻連峰が横たわる。この連峰は、東北地方の脊梁山脈としての奥羽山脈の南部に位置する。奥羽本線は、その吾妻連峰の北麓板谷峠(海抜700m)を越えて福島米沢間を結ぶ鉄道だ。
 奥羽本線は、その吾妻連峰に登山やスキーといった文化的なアプローチを容易にする役割をも果たした歴史があるようだが、福島側では、その歴史が忘れ去られていように思える。
a0087378_6165051.jpg  例えば、現在では吾妻山登山や信夫高湯温泉、微湯温泉へのアクセス情報は福島駅だが、古くはそれが奥羽本線庭坂駅のようなのだ。
 本当は、自分も今回の散歩でいろいろな資料を確認する中で、そのことを知ったというのが正直なところだ。

 「温泉案内【鉄道院 編(大正9年)】」では、そのアクセス(交通)を以下のように案内する。
 「信夫高湯温泉」
 奥羽線庭坂駅より西2里、坂路で車の便はない駄馬1頭1円60銭、人夫一人80銭荷物は7貫目まで、以上1貫目毎に10銭を加える。駕籠荷は3円50銭、荷物は3貫目までは無料で運搬する。
 「微湯温泉」
 ① 奥羽線庭坂駅より西3里半、駅より高湯に至る途中の姥堂から左折して約2里、姥堂までは道路平坦である。姥堂より約半里は平坦な細道で、後の一里半はかなり険しい山道で徒歩を要する。此處からは荷物運搬の人夫が傭(やと)へる。
 ② 庭坂駅より西へ2里高湯に出て、更に左へ1里半で達する。この道は①に比べると余程容易で高湯迄は馬も駕籠もある。詳細は高湯参照。
 ③ 福島駅より5里、此道は、微温湯の手前約2里半の處で①の道と合する。①の道は、3カ年計画で郡道に工事中であるので2、3年後には一層容易になるであろう。
 この後半で、吾妻山へは1里半で噴火口を見ることができると案内し、吾妻小富士、五色沼、神楽岩、姥滝などの見どころを案内する。

 なお、米沢側では、「板谷駅」からは「五色温泉」・「新五色温泉」が案内され、「峠駅」からは「滑川温泉」・「姥湯温泉」が案内され、「米沢駅」からは「小野川温泉」・「高湯「白布」温泉」が案内されている。
by shingen1948 | 2014-07-20 06:21 | ◎ 山歩きと温泉 | Comments(0)