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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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のりしろ散歩~庭坂発電所⑦

a0087378_838465.jpg ここは、旧米沢街道がフルーツラインより一本西を走る広域道路筋と交差する地点だ。今回の散歩では、清水観音から旧米沢街道に出てその道筋を降りてきて見える風景だが、この区間が、茶店から旧米沢街道を庭坂を目ざして降りてきた菅原道明氏の歩いた道筋と重なる部分でもあるはず。


 菅原氏は、ここから庭坂を目ざす途中で、勢いよく流れる水音を聞き、川幅が約2mでかなりの深さのある川に出会うとのことだ。氏は、この時点では知らないのだが、この水筋が天戸川の第一堰から大字矢細工への用水路ということだ。
 この堰が道筋とクロスする地点に、その堰を跨ぐ「無名の川の石橋」があるはず。しかも、発電所建設最適地につながる豊かな水量を感じさせる地点であることから、その本流であったろうと想像する。

 素直に旧米沢街道を下れば、鷲神社前で大堀川に排水される少し手前の堰に出会うことになるはず。
 しかし、この地点では堰の水にその勢いを失っている。現況は、改良工事が加えられたこともあるだろうが、大堀川の方に目が行ってしまう。
a0087378_8402135.jpg 庭坂経由福島に向かうのに、大きく南側に迂回するはずもないということも考慮すれば、湯町経由の道筋を選んだのではないかと想像する。
 氏は、その前の経歴が福島新聞記者であり、先に整理した湯町引湯完工と福島街道開通と合わせた式典と祝賀会に出席していたらしいのだ。その式典は、湯町の北はずれにあった湯町のシンボル共同館で開かれたはず。
 湯町温泉を知る菅原道明氏が、茶店で道案内を受けているはずで、湯町経由で福島に向かう経路の想像は無理筋ではない。
 散歩の中で確認できる「勢いよく流れる水音を聞き、川幅が約2mでかなりの深さのある川」は、その湯町の北側の道筋近くだ。
 この手すりの下を覗き込むと、その条件に合う川が流れている。
a0087378_8433922.jpg ここは湯町のシンボル共同館を回り込んだ堰が、幾つかに水路が幾つかに分岐される地点だが、ここも同じ道筋にあり、この道筋に沿って分水された水路でさえ、豊かな水量を感じることができる。

 「東北の電力創生記」では、庭坂湯町の落成時に、新聞記者として招かれて酒宴を開いたのは川原だとし、天戸川の源流に達したところで十年前に来たことのある地点であることを思い出すように描かれる。そうかもしれないが、湯町のシンボルである共同館で開かれた式典も取材対象であったとしても自然のような気がする。
 この湯町付近の勢いよく流れる水音を聞き、川幅が約2mでかなりの深さのある川をみた時点で、その「全くの奇遇」の予感があって、天戸川の源流に達したところで、その奇遇に驚いたというイメージの膨らませも不自然ではないようにも思うが、どうだろうか。
by shingen1948 | 2014-06-23 08:48 | ◎ 水 | Comments(0)