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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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平野中の内の「福満虚空蔵菩薩」

 平野下白山の「子育て地蔵尊」は、実際に訪ねてみると、地元の方々の地蔵信仰を感じて「子育て地蔵尊」それ自体興味深いものがあった。
平野中の内の「福満虚空蔵菩薩」_a0087378_6393714.jpg
 「平野の伝承とくらし」のこの「福満虚空蔵菩薩」の解説の中で、地元の方々と結びつく情報としては、氏神様らしいということ。「近くの伊藤家一族が祭り、元朝参りに地区の人達が訪れるそうです」とある。
 そのあとは、「虚空蔵菩薩」についての専門的な解説が中心になっていて、建立の経緯などは読みとれない。
 ただ、ここもまた信夫の里の小さな神社や仏堂が、その地域の数人から数十人という単位でかかわるという関係性に近いという事は分かる。その特徴が、氏族という単位ということらしい。

 今回訪ねたのは「さいで地蔵尊」を訪ねる位置情報を得るためだが、近隣の各神社仏堂との位置関係も空想を膨らませる。
 「平野の伝承とくらし」では、この「福満虚空蔵菩薩」の位置を「六角の愛宕神社から、南東への道を約100m行った道の左側に大きなお堂があって、そこに虚空蔵菩薩が安置される」と表現する。
 その「六角の愛宕神社」は、「飯坂古道」と「瀬上道」の交差点右手に建っている。この交差点には、先に整理した地元では有名な六角石が建つ。その愛宕神社の隣は、元々修験聖護院の末派であったという「教法院」が建っている。
 ここが「飯坂古道」と「瀬上道」の道筋が交差する地点なのだ。その「飯坂古道」と「瀬上道」の間に南東に走るもう一本の道筋があって、その200m先にこの「福満虚空蔵菩薩」のお堂があるということだ。
 また、「六角の愛宕神社」交差点から「香積寺」までの間には春日神社があり、飯坂古道を北に進めば、直ぐに弘法太子堂、平森稲荷堂があるという環境でもある。
 更には、先に整理した「白山神社」附近は、「瀬上道」の北側で、そこが「下白山寺廃寺跡」ともいわれている。「香積寺」の板碑群の中には、ここから移動された板碑もあるという関係性でもある。こういった近くの小さな神社や仏堂が建つ環境の中の一つとして、この「福満虚空蔵菩薩」のお堂もあるという環境だ。

 もう一つの興味は、その道筋が、まだ曖昧な旧道諸説の一つの道筋の直ぐ近くという事。
 先に飯坂古道を整理し、その後に旧道諸説も整理しているが、その飯坂古道と旧道諸説の一つの道筋が高速道路のインター近くまでは重なる。その旧道諸説の一つが、古河の地点から分かれて「さいで地蔵尊」附近を走っていると想定されているらしいのだ。ただ、その道筋は今のところ曖昧な状態。それが、高速道路で意識が分断されたのか、改変されたせいなのかは分からない。
 その曖昧な旧道諸説の一つの道筋の直ぐ近くに、地元の方がこの六角から「福満虚空蔵菩薩」の位置を経由し、さいで地蔵近くを走る道筋を意識しているらしいということを知ったことは収穫の一つ。この道筋、実際には、途中で切れている。 

 ◇ 今回の大雪での驚きの一つは、マーケットに出かけたら、パンや牛乳、インスタントラーメンを中心に麺類のコーナーが空になっていたこと。15日に欠品はみたがそれ程ではなかった。それが、16日にはニュースで目にするのと同じ光景で、17日にやや改善の状況。
今回分かったのは、この位の雪が降れば、主要な国道や飯坂電車がストップするという都会並みの混乱ぶりになるということ。
 ◇ もう一つ記録しておきたいのが、最近視聴した「ちいさなおうち」の黒木華さんが、ベルリン映画祭で最優秀女優賞を受賞したというニュース。
by shingen1948 | 2014-02-19 06:49 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)