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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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平野地蔵田の「さいで地蔵尊」

 飯坂の八幡寺の2体の「さいで地蔵」様を訪ねた時、これで、各地域が紹介する全ての「さいで地蔵」様とお会いしたかなと思っていた。
 ところが、そうではなかった。
 しかも、「灯台もと暗し」というか、そのお地蔵様が「平野の伝承とくらし」に紹介されるお地蔵様だったのだ。その紹介と照らし合わせると、この御地蔵様のようだ。
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 「子育て地蔵尊」のわき道を南の方へ約200mほど行ったところの田の中に敷地があり、そこに半肉掘りの大きな石造りの地蔵尊が立っています。(この南に東北自動車道が見えます)
顔の後ろに頭光の輪があり、右手に錫杖を左手には宝珠を持っています。また、お体の左側に寛延3年と彫った字がはっきり見えます。
 この地蔵尊の左下に、石造りの小さな地蔵尊も安置されています。
 農作業で、手首や手の甲あたりが腫れあがり痛くなり、動かすことができなくなるのを「さい手」といいます。 「さい手」になったとき、このお地蔵様のからだをわらをつないだので縛り、お祈りをするとなおったそうです。
なおったら、お礼にぼた餅をお供えします。
a0087378_119779.jpg お顔ははっきりしないが、頭光の輪の片鱗は確認できる。また、左手の宝珠は確認できないが、右手に持つ錫杖もはっきりと分かる。この地蔵尊の左下には、確かに石造りの小さな地蔵尊も安置される。
 「左側に寛延3年と彫った字がはっきり見える」とあるが、確認できるのは「○延3年」程度かな。

 この地蔵尊は、お目にかかっているのに、さいで地蔵尊であることを見逃していたのは、舟地蔵にこだわっていたせいもあるかな。

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 そういわれれば、舟に乗っているようにも見えるが、……といった程度。
 それよりは、この地蔵尊は、「しばり地蔵尊」の典型的な御姿というのが、特徴的なのではないのかなと思う。素人でよくは分からないが、「さいで」にかかわる現生的な切羽詰まったご利益の願いは、信夫の里では「舟地蔵尊」と「しばり地蔵尊」とかかわっているような気がする。
 今までの散歩で出会ったのは、「舟地蔵尊」とのつながりの中に「しばり地蔵尊」の風習が重なる「さいで地蔵尊」だったが、こちらは、「しばり地蔵尊」との結びつきが強い「さいで地蔵尊」のように思う。
 解説では「わらをつないだので縛る」という、この近郊の一般的な方法を説明するが、この御姿なら、普通は縄で縛り上げることにならないかなとも思う。大胆すぎる推測かな。
by shingen1948 | 2014-02-12 11:13 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)