地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「フクシマ」は東京の出来事 ⑫~夏から秋にかけてのメモから⑩

◇ 震災以来、その節目は震災であって、新年を迎えることに節目を感じない状態の中、欠礼をしないこととのバランスの中で年賀状を書いていたが、今年は素直に謹賀新年の賀詞が書けた。

 小心者の田舎者でも、誰にも気づかれずにさらりと言ってのけられるタイミングがある。東京五輪招致活動が、そのタイミングかな。
 先にも記したように東京五輪招致活動批判をしなかったのは、長年、誘致の努力を重ねてきた人々の喜びはいかばかりかと想像もできたからだ。
 気になっていたのは、東京五輪招致という大目標のためなら何でもありの醜い姿で、これを今なら記してもいいタイミングだと思うのだ。
 醒めた立ち位置にいると、不誠実さをオブラートに包み、奇をてらうプレゼンテーションがもてはやされるのりのりの都会の雰囲気が不自然に感じる。もし自分が同類と見られた恥ずかしいと思うような「から騒ぎ」であり、その中に国の威信をかけた競争の様相を呈した招致活動が見えた。その中に、「不都合な真実」は「秘密」にする態度を押し通す強さがあったように思うのだ。

 安倍首相のIOC総会での演説では、不都合な真実を不誠実にオブラートに包んで、「東京は世界で最も安全な都市の一つです。それは今でも、2020年でも一緒です。フクシマについて案じる向きには、私が皆さんにお約束します。状況はコントロールされています。東京には、いかなるダメージもこれまで与えたことはなく、今後も与えることはありません」と表現したのだとか。それを、明るく、力強く、表現豊かにプレゼンテーションしたのだという。
 この安倍晋三首相が「状況は制御可能であることを私が保証します」と見事に言い切った事が明白な嘘であると記せるのは、福島在住の特権だと思っている。

 最近気になり出したのが、不都合な真実を秘密にする態度とからむ、その後の質疑応答にかかわる報道の方だ。
 IOC委員から「安全」の科学的根拠を問われた首相は、「まったく問題ない。ヘッドラインではなく事実をみてほしい。汚染による影響は福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」と述べたのだとか。
 福島県民としては、後半の「汚染による影響は福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」に着目してしまったが、今の時点で気になってきたのが、その前半の「ヘッドラインではなく事実をみてほしい」という言い方の方だ。
 「ヘッドライン=各報道の概要」だろうか。それが、完全にブロックされているという事実を伝えきれていないと言っているのだ。その構図の本質は、メディアが伝えるべき真実は、政府が推し進めたい事と合致しなければならないという思想だ。
 近頃も、国会審議について、メディアが真実を伝えなかったので国民の批判が強まったとの政府関係者のメディア批判があったようだ。その構図にのっとった国際公言が、東京五輪招致時にもあったということのようだ。

 さらりと記しておく。
by shingen1948 | 2014-01-02 06:36 | ★ 季節便り | Comments(0)