地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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大河ドラマ視聴「八重の桜」~第49話「再び戦を学ばず」②

 最終話をむかえた大河「八重の桜」のその前話が「再び戦を学ばず」。その視点で見れば、正史の歴史観が、まだ300年の平和持続の歴史にかなっていない。
 それをかなえるために、敗者の側の歴史観で大切な事の一つは、負の連鎖を断ち切ることなのだろうと思う。その事については、最終話を整理した後に考えたい。
 もう一つ気になっているのが、「京都守護職始末(山川浩)」以前から、白虎隊は正史の歴史観の中に取り込まれていたということだ。それが愛国心という観点だ。
 その愛国心自体は肯定すべきものであって、誰も否定することなどできない観点だ。しかも、その具体例として登場するわけで、敗者の側にとっては誇りにもなる事柄だ。
 故郷を離れて見えることは、その誰もが否定することなどできないという事が利用されたという側面だ。

 最近道徳が教科化されたと聞く。
 教科化というのは、教師による評価の対象となるということだ。もっと単純化した言い方をすれば、子供の考えを、あるいは心を〇か×かで判断できるようになったという事でもある。
 各種報道からもう一つ気になる動きもあって、それが、教育委員会の独立性より、為政者がかかわれるというシステムへの変更の動きがあるようにも感じられることだ。直接的な理由は、最近流行のいじめ対応などの理由がけられていて批判しにくいが、大きな流れとしては、為政者の介入だろうと思う。
 そんな状況を感じていたところに、東京新聞の「国家安保戦略 なぜ書き込む『愛国心』」という社説を見た。 東京新聞を確認していたのは、「フクシマは東京の出来事」とのかかわりだ。

 つなげてみる。
 子供の愛国心を教師が監視できる→為政者は今までよりも教育内容に立ち入り評価を強めることができるという状況を感じていて、「国家安保戦略に『愛国心』が書き込まれる」という情報を得たということだ。
 すとんと入るのは、そこに「再び戦を学ばず」の視点を考えているからかな。敗者の歴史を感じる者の役割が問われているのかも……。
 国家安保戦略 なぜ書き込む「愛国心」【東京新聞社説(2013/12/12)】
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121202000175.html
 安倍内閣が来週決定する国家安全保障戦略に「愛国心」を盛り込む方針だという。なぜ心の問題にまで踏み込む必要があるのか、理解に苦しむ。「戦争できる国」への序章なら、容認できない。
 十七日に閣議決定予定の国家安保戦略は、外交・防衛の中長期的な基本方針となるもので、初めて策定される。安倍晋三首相はきのうの有識者懇談会で国家安保戦略を新しい防衛大綱と合わせて「今後のわが国の安全保障のありようを決定する歴史的な文書になる」と胸を張った。
 中国の軍事的台頭と北朝鮮の核・ミサイル開発などにより、アジア・太平洋の地域情勢が不安定化していることは否定できない。
 「国家」と銘打つ仰々しさは別にして、国民の生命と財産を守る責任を有する日本政府として、どう地域の安定を維持し、世界の平和に貢献するのか、情勢を的確に分析し、適切に備えるための文書をまとめる意義は認める。
 しかし、文書になぜ「愛国心」まで書き込む必要があるのか。最終的な文言は調整中だが、安全保障を支える国内の社会的基盤を強化するために「国を愛する心を育む」ことが必要だという。
 生まれ育った国や故郷を嫌う人がいるのだろうか。心の問題に踏み込み、もし政策として愛国的であることを強制するのなら、恐ろしさを感じざるを得ない。
 そもそも、周辺国の愛国教育に懸念を持ちながら、自らも愛国教育を進めるのは矛盾ではないか。ナショナリズムをあおり、地域の不安定化に拍車をかけてしまわないか、慎重さも必要だろう。
 同戦略は平和国家、専守防衛、非軍事大国、非核三原則などの基本方針を「堅持」するといいながら、日米同盟を強化し、日本の軍事的貢献を拡大する方向性も鮮明にした。武器輸出三原則の見直し検討も盛り込まれる見通しだ。
 すでに国家安保会議と特定秘密保護法が実現し、来年には集団的自衛権行使の容認、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しも予定される。
 安倍首相が主導する安全保障政策の一連の見直しは、先の大戦の反省から戦後日本が歩んできた平和国家という「国のかたち」を根底から変えてしまいかねない。
 衆参で多数を得たからといって何でも強引に進めていいわけではあるまい。「再び戦争ができる国にしてはいけない」という国民の痛切な叫びに、首相はじめ政権幹部は謙虚に耳を傾けるべきである。

by shingen1948 | 2013-12-18 06:24 | 大河「八重の桜」視聴記録 | Comments(0)