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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「フクシマ」は東京の出来事 ⑩~夏から秋にかけてのメモから⑧

 11月30日、各報道は、東京の電力会社の福島にある原発施設(福島第一原発)4号機から初めて使用済み燃料22体が、共用プールへ移送され、その第一回目の作業が完了したことを報じていた。
 気になったのは、その見出し。
 例えば或る地方テレビ局「使用済み核燃料の取り出しが終了」とある。
 今回伝えられる作業での福島第一原発4号機から取り出された使用済み核燃料は22体のはずで、その第一回目の作業が終了したに過ぎないはずだ。各報道を幾つか組み合わせてみれば、今回の作業終了時に4号機プールには使用済み燃料1309体が残り、未使用燃料も180体が残っているはずで、この全燃料の移送は来年度まで続くはず。

 細かい事が気になるのは、以下の二つの情報があるからだ。
 その一つが、これからの作業の報道が控えられていくような雰囲気を醸し出す情報に接している事。
 「東電、今後の作業公表せず 核燃料取り出し 問われる情報公開の在り方【福島民報(2013/11/22)】」 http://www.minpo.jp/news/detail/2013112212284
 東電は、燃料を輸送容器から取り出し保管する共用プールでの作業や、2回目以降の移送日程について「核物質の防護上、答えられない。作業終了後に公表する」としている。
 ただ、容器の落下など緊急時の対応は不透明で、高線量の使用済み燃料を移送する2回目以降、作業工程の危険性はさらに高くなるとみられる。
 県や双葉郡の首長は「原発周辺の避難区域に立ち入りしている住民の安全を確保するためにも、情報を公開すべき」と指摘しており、今後の情報公開の在り方が問われる。
 元々作業の前倒しは、東京五輪の招致に支障が出ないようにするのが目的であるのは暗黙の了解。とりあえず、福島は東京から270㎞以上離れたているので安全だが、その福島第一原発ての作業も順調に進んでいると国際世論にアピールしたいという安倍政権の意向への配慮が見え隠れする。

 気になる二つ目が、破損した核燃料の取り出しにかかわる情報だ。
 「福島第1原発・破損燃料80体 移送困難 廃炉阻む【河北新報(2013/12/02)】」
 http://www.kahoku.co.jp/news/2013/12/20131202t63008.htm
 この情報の前に、「福島第1原発 破損燃料、新たに4体 廃炉工程影響必至【河北新報(2013/11/22)】」という情報が流れている。
 http://www.kahoku.co.jp/news/2013/11/20131122t63026.htm
 記事によれば、それまで破損燃料は1号機が運転を始めた1971年以降、保管されてきたものとのこと。ひび割れや穴から放射性物質が漏れて移送が難しく、東電は破損燃料が出るたびにプールに仮置きする弥縫(びほう)策に終始し、長年、問題解決を先送りにしたということらしい。
 それが、移送が始まる直前に新たに実はもう4体あるんですと言いだしたらしい。勘ぐれば、隠しきれない段階になっての発表とも取れなくもない情報だ。
 燃料取り出しが始まった4号機には、その破損した核燃料が3体保管されているとのことだ。
 「福島第1原発・破損燃料80体 移送困難 廃炉阻む【河北新報(2013/12/02)】」
 http://www.kahoku.co.jp/news/2013/12/20131202t63008.htm
 福島第1原発1~4号機の使用済み核燃料プールに、原発事故前から80体の破損燃料が保管されていたことが明らかになった。処理が難しく、4号機で始まった取り出し作業に影響する可能性がある。

 東京電力によると、80体は燃料集合体で1号機に70体、2号機に3体、3号機に4体、4号機に3体。ほかに5、6号機に各1体、第2原発2号機に2体ある。ひび割れがあったり、小さな穴が開いたりしている。
 1号機の使用済み燃料は計292体で、破損燃料の比率は4分の1に迫る。70体のうち67体が米ゼネラル・エレクトリック社製で、残る3体は日本ニュクリア・フュエル社(現グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン)が製造した。
 破損燃料は1号機が運転を始めた1971年以降、保管された。ひび割れや穴から放射性物質が漏れて移送が難しく、東電は破損燃料が出るたびにプールに仮置きする弥縫(びほう)策に終始し、長年、問題解決を先送りにした。
 燃料取り出しは廃炉工程の主要作業で、東電は第1弾として11月18日に4号機で始めた。2014年末までに全1533体を取り出す予定だ。3号機は15年度、1、2号機は17年度に実施する計画を立てている。
 東電は「破損燃料は専用のキャスクを作って対応する」と工程への影響を否定しているが、福島原発での破損燃料の移送実績はなく、成否は不透明だ。国も破損燃料の輸送と保管に関し、合理的な安全規制の必要性を緊急課題に挙げている。
 破損燃料は東電が再稼働を目指す柏崎刈羽原発(新潟県)にも計38体が保管されていたことが判明し、原発問題の新たな論点に浮上している。
 元原子炉設計者で芝浦工大非常勤講師の後藤政志さんは「破損燃料からはフィルターでも除去できない放射性の希ガスが大量に発生し、10万年単位で隔離する必要がある。廃炉作業に与える影響は大きい」と指摘している。

by shingen1948 | 2013-12-03 07:33 | ★ 季節便り | Comments(0)