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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「フクシマ」は東京の出来事 ④~夏から秋にかけてのメモから②

 「絆」だとか、「復興」といった美しい日本語の流行の中で封印されていた見え方がある。
 その一つは、「フクシマ」は、原発を容認してしまった土地の末路であり、莫大な原発マネーを手にした裏には莫大なリスクがあり、そのリスクが起きてしまっただけという見え方だ。
 もう一つが、原発には莫大な富をも生み出す力もあるわけで、東京を中心とした関東の莫大な富を保証したまま、莫大なリスクは遠のかせる仕組みであるという見え方だ。

 同じ福島でも、原発立地市町村及びその周辺の地域では、その莫大な原発マネーとのかかわりを意識した見え方があるのだろうが、それ以外の大部分の福島は、その莫大なリスクのみを背負っているという見え方なのだと思う。今回の原発事故で、その見え方が強まっていたという状況だったと思うのだ。
 東京の電力会社の原子力発電所が福島と新潟にあるという構造は、莫大な富のみを享受し、そのリスクを押しつけるという東京のエゴという見え方だ。
 ただ、少なくとも自分には、今そんな事を言うべきではないという自制も働いていたということでもあったように思う。

 ところが、その自制をあざ笑う情報が東京からもたらされたのは、9月初旬だった。
 2020年夏季五輪開催を目指す東京招致委員会の竹田恒和理事長が、ブエノスアイレスで開いた9月4日の記者会見で、原発事故について「東京は水、食物、空気についても非常に安全なレベル。全く懸念はない」「福島とは250キロ離れている」と述べたのだとか。
 http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20130906-1185102.html
 記憶が定かではないが、東京オリンピックの招致は、東日本大震災の復興支援のためにも役立てるというお題目があったように思う。それが「福島とは離れている。東京は安全だ」というふうに変質したと素直に見るべきなのかなとも思う。しかし、「絆」だとか「復興」といった美しい日本語の流行の中で、東京でも封印されていた見え方だったが、それが表出したということもありそうだなとも思う。
 福島の地からは、その本質は見えていない。
by shingen1948 | 2013-11-08 06:57 | ★ 季節便り | Comments(0)