地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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大河ドラマ視聴「八重の桜」~ 弟43話「鹿鳴館の華」

 福島の地でドラマを見ていると、山川捨松さんの結婚をめぐる出来事の前に、幾つかの背景がありそうに思う。
 その一つは、山川家は会津の出世頭ではあるが、見方を変えれば時流の乗り方には調子がよすぎるところがあるようにも思える。
 例えば、浩氏は実力で時流をつかみ取ったように見えるが、健次郎氏は、長州の奥平氏とのかかわりの中で時流をつかんでいる。二葉さんが、明治10年(1877)東京高等師範寄宿舎長になるのは、小姓だった高峰秀夫氏の紹介という恵まれた人脈の活用だ。
 捨松さんが北海道開拓使が募った留学に応募したのも、黒田清隆の女子も関係なく留学させるべしとの方針に、時流を感じたからに違いないのだ。
 ただ、戻った時点の日本の現状は、女性が働く場はないどころか、西洋の流儀や学問を身につけた女性は、疎まれたり奇異の目でみられるばかりということだったということなのだと思う。更には、旧態依然の感覚といわれる目線からは、年齢的にも婚期を逃してしまっていたということだ。

 その狂った目算の中では、大山巌との結婚話のハンディーは、それ程大きなものではなかったとも思えるのだ。主たるハンディーは、薩摩と会津の関係性と年齢差、それに後妻かな。
 経緯から見て、山川家にとっての薩摩と会津の関係性はそれ程大きなハンディーではなかったように思う。ただ、そのままに進めれば、時流に乗り方に調子がよすぎるという見え方が強調されるという側面があるということで、その解消のための筋を通したのだと思うのだ。
 会津の礼儀として、調子のよいことを最初から受け入れるのではなく、一度目では断わり、二度目でも断わる。それでも更に押されれば、それではと仕方なさそうに引き受けるというのがあって、その筋を通したのだろうと思う。

 ドラマでは、捨松さんの結婚をめぐって、八重さんもかかわるような展開だが、それは世間体の見方と八重さん側の事情なのだと思う。
 その一つは、これから八重さんはナイチンゲールの側面を描かれるのだと思うが、それとこの大山夫妻とのつながりの伏線かな。
 大山巌氏は、日清日露戦争で参謀総長等として戦略上の責任者となるが、捨松さんは、妻として寄付金集めや婦人会活動をこなし、看護婦の資格を生かして日本赤十字社で戦傷者の看護もこなす。また、政府高官夫人たちを動員して包帯作りを行うなどの活動も行ったとか。その慈善活動の経費は、留学の経験を活用して、アメリカの親日家の義援金をつのり活用したのだとも。
 もう一つが、八重さん側にある薩摩と会津の関係性に関する違和感の解消。
 実際には、八重さんは明治20年(1887)に北海道で偶然幼馴染の日向ユキさんに出会ったことで払拭できていたのではないかと想像する。
 先に記したように、この年の6月17日に「仙台東華学校」の開講式に夫婦そろって出席するが、この後、北海道まで足を延ばしているらしい。
 7月3日には函館に渡って4日間滞在。その後、襄氏の密航の手助けをしてくれた恩人福士卯之助氏に会うために札幌に向かう。
 ここで、八重さんは、家老簗瀬三左衛門の娘で、雑賀繁村の妻となっていた浅さんと出会う。そして、その情報からユキさんとの再会も果たしているようだ。この時のユキさんは、元薩摩藩士の内藤兼備と結婚していたようなのだ。結婚自体は、明治5年(1872)11月3日で、大山巌氏と山川捨松さんの結婚が明治16年(1883)ということで、それらの結婚を八重さんが知ったのが、明治20年(1887)という経緯。しかも、ユキさんは元薩摩藩士と結婚したことを気にして、生涯会津を訪れる事は無かったという事情もあったのだとか。
 それ等を八重さんは受け入れたという表現だったかな。

 ドラマの概要については、エキサイト「大河ドラマ 八重の桜」のページから、弟43話「鹿鳴館の華」の粗筋をお借りする。
 http://tv.excite.co.jp/detail/nhk_taiga52/nextsynopsis.html
 「鹿鳴館の華」
 襄(オダギリジョー) は八重(綾瀬はるか)とともに、同志社大学の設立を陳情するため東京の勝海舟(生瀬勝久)の元を訪ねた。そして、その帰りに山川家をめぐって起きた騒動を解決しようと試みる。騒動とは、元薩摩藩士の陸軍中将・大山巌(反町隆史)が、長期留学から帰国したばかりの山川家の末娘・捨松(水原希子)を嫁に欲しいと日参しているという珍事だった。怒りを抑えきれない長兄の浩(玉山鉄二)と、迷いを捨てきれない妹の捨松。見かねた八重は一計を案じるのだが……。

by shingen1948 | 2013-11-02 11:42 | 大河「八重の桜」視聴記録 | Comments(0)