人気ブログランキング |

地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

吉倉→八木田散歩⑤~八木田橋

 小字を頼りにした「ふくしま道」らしき道筋を進むと、石塔群に出会う。そこに「善明院行屋」の案内柱が建っている。
 「善明院行屋(御祭礼11月23日)」
a0087378_7215647.jpg
元禄16年(1703)の八木田村差出帳は、この地に山伏安性院が存在したことを記録している。天台宗善明院の前身がこの行屋であろうか。その当時よりこの行屋は信仰潔斎の場として守られてきた。ここでは300年近くもこの地域の人々が法印修験者の先導や連帯を深める講中によって行や祈祷を行ってきた。また人々の親睦の場として活用され、○○では数少ない尊厳と親睦の両立する貴重な行屋として維持されてきたのである。
 安性院と天台宗善明院の関係性が考察されるが、それぞれの時間経過に伴う盛衰とも見れそうな気もするなどと思いながら、先に進むと荒川土手に出る。

 ここまで、吉井田村の側からの見え方で散歩してきたが、最近、川向かえの地区からこの道筋にかかわる見え方の資料を見つけた。
 そちら側からの見え方を確かめると、「ふくしまのまち」から西の郷に向かう「太田口」からの道筋の一つで、荒川(須川)を渡った後のイメージということになるらしい。荒川を渡った西の郷のどこともつながってはいるのだが、その向かう先のイメージは、八木田・方木田・吉倉・仁井田の吉井田村の村々を経由して、「水保村方面と鳥川・佐倉方面に通じる」という範囲という見え方のようだ。

 その荒川(須川)を渡る八木田橋は、ネット等で確かめられるのは、昭和5年(1930)に旧橋が架けられてからの経緯だが、ここは、その前にも経緯がある。
 まずは、流れの部分に丸太を束ねて並べるか、板を渡して通行していた時代があるらしい。この時代、橋の架設は、原則地元負担だったので、立派な橋は架けられなかったということのようだ。
 次が郡制時代。この時代になると、川幅の全長にわたり低い木橋が架設されたのだとか。この橋は、路面に土を盛り通行していたとのこと。普段は、2筋の水流があるのみの川筋だが、大雨の度に水量が増し、その度に橋梁を流失したり、流木によって支柱が破損したりしたという。
 その都度、関係町村が経費を捻出し、修理が行われていたのだとか。
 更に、この経費を捻出を県に委譲する経緯があるようだ。これが吉井田村の政治的な画策で、八木田―微温街道は利用度も高く重要な道路と認められるという経緯のようだ。県道編入されたことで、経費は県が捻出する事になり、やや堅牢で高さも若干高い橋になったという。ただ、この時点でも木橋の路面に土を盛った橋で、洪水の度に修理をするという事を繰り返していたのだとか。

 先に整理した八木田橋の板橋のイメージは、この頃までの話。
 板橋の架かっている位置のイメージは、以下の整理では、旧橋のやや上流と推定している。こちらも捨て難いのだが、川向かえの地区資料では、この橋はいわゆる旧橋の少し下流に架かっていたということらしい。橋近くの河岸も整備されず、福島側の橋の周りは笹藪で、隔離病舎のある風景はこの時代の話らしい。
 〇 板橋のイメージを求めて③~旧八木田板橋
 http://kazenoshin.exblog.jp/12227273/
 〇 板橋のイメージを求めて④~旧八木田板橋
 http://kazenoshin.exblog.jp/12233007/
 川向かえの地区の資料に寄れば、昭和5年(1930)に架けられた旧橋は、28331円を投じ10カ月を要して鉄筋コンクリートT桁橋。有効幅員4.5m、全長5.5m両岸の整備とともに、12月31日竣工という概要とのこと。
 昭和41年9月の洪水では橋脚の一部が浸食され沈下、路面が急傾斜で通行不能になって修理、両側に1mの歩道を拡張したりした経緯を経て、昭和62年(1987)9月に、旧橋の南側へ橋を架け替え、前後の取り付け道路を整備する工事が行なわれ、現在の桁橋となって、その役割を終えたとのことだ。

 なお、「板橋のイメージを求めて~旧八木田板橋」では、明神神社を散策し、その板橋を荒川資料館で見つけたことについて、「板橋のイメージを求めて②~旧八木田板橋」で整理した。
 〇 「板橋のイメージを求めて~旧八木田板橋」
 http://kazenoshin.exblog.jp/12216661/
 〇 板橋のイメージを求めて②~旧八木田板橋
 http://kazenoshin.exblog.jp/12222008/
by shingen1948 | 2013-10-31 07:37 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)