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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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大河ドラマ視聴「八重の桜」~ 弟40話「妻のはったり」

 「妻のはったり」は、経営合理化のための上級組と下級組の合併問題で、授業ボイコットの抗議行動があり、襄氏は、自分の手を杖で打ちつけて自らが罰を受けるということで、この事態を収拾するというパフォーマンス性が目立つ話と結びつく。
 この抗議行動の中心的存在が、徳富蘇峰、蘆花兄弟だが、この裏には、教師会に進出した熊本バンドの上級組との方針対立の要素もあるらしい。それとは別に、けじめの付け方の要素も絡んでいるという状況でもあったという難局ではあったようだ。

 ドラマでは、八重さんと宣教師スタークウェザー女史との価値観の相違による対立も描かれる。主人公が八重さんなので、その立ち位置は八重さん側。
 その立ち位置を変えれば、ハンサムウーマンとしての八重さんの限界のようなものも見え隠れする。というのは、八重さんは、小笠原式古礼法を教えていたというし、舎監として働く母佐久さんも日新館童子訓を基礎としていたということがあったらしい。
 教育方針にはそぐわないとするスタークウェザー女史の見え方の方に正当性がありそうだ。

 しかも、宣教師スタークウェザーさん等がデイヴィス邸に、女子教育の塾を開校したことが、女学校の設立に向けての動きのスタートで、実質的な開設者はデイヴィス氏で、事実上の運営者(校長の役割)はスタークウェザー女史だったという情報もある。確かに、校長は襄氏だったが、これは、当時外国人が日本に住むのには、日本人に雇用される必要があったためだったのだとも。

 今の時代から見れば、八重さん達の方の分が悪いのだが、当時二人はキリスト教禁制の価値観の中で生きてきているのだ。
 福島県資料情報の36号に、このキリスト教禁制とかかわる「切支丹類族調」という資料についての解説がある。http://www.history-archives.fks.ed.jp/con7/shiryo-36.html
 この解説によれば、この制度は、キリスト教禁教を徹底するために、キリスト教から改宗した「転(ころび)切支丹」の子孫・縁者の所在・生死などを台帳登録するものだというのだ。この記載内容は、定期的に幕府宗門改役へと報告されていたともいう。
 つまり、キリスト教徒が、例え迫害・拷問などで棄教を受け入れたとしても、それで済むわけではなく、子孫に渡るまで監視を続けられるという制度のようなのだ。
 その時代背景の中で、八重さんはともかくも、母佐久さんも洗礼を受けるという決心をするのだ。
 多分我々の想像以上の決心行為だったのだろうと思うのだ。その時代性にまで踏み込めば、価値観の大変換であり、それ以上を望む方が無理だとも思う。

 ドラマの概要については、エキサイト「大河ドラマ 八重の桜」のページから、弟40話「妻のはったり」の粗筋をお借りする。
 「妻のはったり」
 同志社英学校の創設から4年が経とうとしていたが、教団からの資金援助を危険視する日本政府からは廃校を命じられ、外国人教師たちからは伝道教育の強化を迫られ、襄(オダギリジョー)は板挟みになっていた。学生たちは、苦悩する襄を弱腰と非難。八重(綾瀬はるか)は襄をかばうため或る嘘をついてしまう。苦渋の選択を迫られた襄は、習熟度別クラスを解体し新たに伝道専科のクラスを設置せよ、という外国人教師たちの提案を呑む。これに怒った学生たちはストライキを敢行、にわかに学内が不穏な空気に包まれる。
 生徒を退学にすべきという声があがるなか、襄はすべての罪は校長の自分にあると、自分の手を杖で打ちつけてわびる。騒動の首謀者となった猪一郎(中村蒼)は、けじめをつけるため退学を申し出る。
by shingen1948 | 2013-10-12 16:59 | 大河「八重の桜」視聴記録 | Comments(0)