地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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大河ドラマ視聴「八重の桜」~ 弟39話「私たちの子ども」

 ドラマでは、襄氏と八重さんの夫婦が、キリスト教主義の女学校設立に奔走する姿が描かれる。しかし、同志社女子大学の「新島襄と同志社女学校」のページに、襄氏は当初女子教育にはあまり関心がなかったのではないかという見え方も紹介されている。
http://www.dwc.doshisha.ac.jp/about/records/publication/125_years/chapter1_2.html
 そのページによると、確かに襄氏には、実母以上に慕っていた「アメリカの母」たちと呼べる愛情細やかな女性が3人(ハーディ夫人、シーリー博士夫人、ミス・ヒドン)いて、この3人がともに信仰篤い婦人たちである事を知っている。また、襄氏は、この家庭での実体験を通して、ニュー・イングランドの典型的なクリスチャン・ファミリーの生活を理想とした。そして、それを、八重との夫婦生活の中での実践しているという。
 しかし、襄氏は、この「アメリカの母」達が受けた教育についてはあまり関心がなかったというのだ。

 実際には、京都に学校設立することが現実味を帯びる1875(明治8)年6月頃には、すでにキリスト教主義の女学校もという案が浮上するのだが、これは、覚馬氏と デイヴィス氏が女学校の設立に熱心だったからだという。
 デイヴィス氏は、神戸で宇治野村英学校の校長を務め、その女性のための特別教室で、人格として男女対等とするキリスト教にふれた女性達が、人間としての尊厳に目覚め、独立心を示し、新しいタイプの女性に育っていく姿を現実に目にしていたという。
 覚馬氏は、ドラマに描かれるように、基本的に日本の道徳的退廃をキリスト教の倫理で正せると確信している。これと重ねて、儒教の教えの徹底した会津にあっても、女性として自らを卑しめることのなかった妹の八重さんが、新しいタイプの女性に育つ姿を見ている。女子のキリスト教による教育が必須と考えていたのは、その影響もあるように想像する。それに拍車をかけたのが、その八重さんが、キリスト教に興味を示したことが女紅場退職につながった現実か。
 知性と品格を磨いた女性は、男性以上に世の中を変える力を持っていると信じていたのは覚馬氏にとどまらず、会津籠城戦で婦人達の力を知った会津の士族の方々なのかもしれないな。

 女学校の設立に向けての動きのスタートは、八重さんとアメリカ人女性宣教師スタークウェザーさんらによる女子教育の塾をデイヴィス邸に開校したことなのだとか。目ざしたのは、社会の礎となって活躍する自立した女性を育む教育。襄氏は、その塾の体制から女学校創設につなぐ仕事にかかわる中で、少しずつ女学校創設の意義に関心を持っていったという見え方のようだ。

 福島に住む者にとっては、女学校という別学の創設が、現代風に言えば男女共同参画社会を構築するためという見え方は意義深い。
 というのは、福島県の高等学校は、男女共学になたのだが、平成9年に示された福島県立高等学校改革計画案には、男女別学は、儒学の影響による性差による役割分担教育とイコールであるという見え方のみで、それを否定する事が、男女共同参画社会を構築することだという結論にヒステリックな結び付け方をしている。
 当時批判を許さない雰囲気だったが、今なら受け入れる度量ができたかな。

 ドラマの概要については、エキサイト「大河ドラマ 八重の桜」のページから、第39話「私たちの子ども」の粗筋をお借りする。
 http://tv.excite.co.jp/detail/nhk_taiga52/story_39.html
 「私たちの子ども」
 八重(綾瀬はるか)と襄(オダギリジョー)の念願がかない、同志社女学校が誕生した。喜びもつかの間、リツという名の薩摩出身の女学生が結核にかかってしまう。献身的に看病する八重だが、リツは八重の看護を頑なに拒む。それは、リツが父を10年前に会津戦争で亡くしていたからだった。戦争で人を撃った自分の過去を責めて沈みながらも、八重はあきらめずにリツを看護し続けるのだった。
 その結果、2人は互いの心の内をさらけ出し合って打ち解け、リツの容体も安定していく。
 一方、覚馬(西島秀俊)は同志社女学校の新校舎の土地を手に入れるため、京都府顧問の職を退任。新しい学校づくりへ向けて、襄たちと共に動き出す。
by shingen1948 | 2013-10-05 12:39 | 大河「八重の桜」視聴記録 | Comments(0)