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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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吉倉の六地蔵石幢②

a0087378_6404265.jpg 頭の片隅では、六角石にかかわるその周辺という概念整理をしているのだが、その前に、この建立目的にかかわる事について整理しておく。

 自分では読み取れなかったが、展示で、石塔には「奉読誦大乗妙典六百部供養」が刻まれているとの情報を得た。
 経典読誦供養塔は、大乗妙典や大般若経・光明真言などの経典を、一定回数読誦した記念に造立されるものらしい。

 ここでは、その経が「大乗妙典」という事になる。
 その大乗妙典は、本来的には、衆生を迷いから悟りの世界に導いてくれる教えである大乗仏教の教義を記した経典の全般を指すもののようだ。
 しかし、その教典全部を読誦したとは考えにくい。一般的には法華経、妙法蓮華経のことを指しているらしいということを考慮して、もっと通俗的に「妙法蓮華経」を600回唱えたことが、大乗妙典六百部読誦したのと同じ価値を持つものだとして、この記念を建てたのではないかなと勝手に想像する。
 勝手な想像ではあるが、全国的にも18世紀当初から先祖供養としてその造立がはじまるということで、大きな間違いはなさそう。この碑の建立時期が、享保13年(1728)とのことなので、当時としては、その全国的な流行傾向にのったナウい風景だったのかな。

 この唱える回数にこだわった供養手法は、宗派違いの供養ではあるが、先に整理した○○遍供養塔とも共通するようにも思うが、どうだろうか。
by shingen1948 | 2013-09-24 06:49 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)