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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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大河ドラマ視聴「八重の桜」~ 第29話 「鶴ヶ城開城」③

 ドラマでは、焼玉押さえで殿様にお褒めの言葉を頂くのは八重だが、「会津戊辰戦争」では中野竹子の母の例で伝える。
 ここでは、中野平内の妻こう子と紹介される。
 婦人隊中の剛のものとして聞こえた人なるが、籠城中一日傷者の着せし血膿に染みたる衣類を、本丸の井水にて洗濯し、之を笊(ざる)に入れ廊下を通行中、口火の付きたる焼け弾落ち来たり。将(まさ)に破裂せんとせし一刹那、こう子は直ちに之に水を注ぎ、尚笊(ざる)の中の衣類を以て之を覆ひ、完全に口火を消したるその機宣(きぎ)の処置は容保公の御耳に入り、深く賞せられ何か褒美を興(あた)へたくも皆決死の折なれば、誰しも品物は不用ならんとて、彼女を御前に御召になり、其の方の臨機の処置にて多数の者共幸ひに無事なるを得たり。その方酒を嗜(たしな)む由なれば之にて過ごせよと、大杯に御酒を波波(なみなみ)と注ぎくだされけるが、有難御礼申し上げ、一息に飲み干したりしは、天晴(あっぱ)れなりしと。(河原翁の言)
 酒を飲み干す豪快さも感じる。
 実際の出来事とドラマのかかわりだが、先に記したように、八重は8月24日に容保公に子供連れの夜襲の相談時に、河原とし子・高木姉妹と共に照姫の「御側役心得(おそばやくこころえ)」を命じられている。
 その御役目の中で、砲弾の避け方や「焼玉押さえ」、更には砲弾を集めて再生産することなどの助言をし、婦女子たちは八重の指導のもと実践していたということなのだろうと思う。容保公に砲弾の説明をするのは、その実践指導の姿から八重の砲術の知識の深さを知る方の紹介によるものだったのではないだろうか。
 中野平内の妻こう子がお褒めの言葉を掛けられたのは、その場の臨機応変の対応で大事を食いとめたという事に対するものなのだろうと思う。

 ドラマでは、八重の2回の具申と、中野こう子の焼玉押さえの成功例の3つの出来事を、全て八重に重ねて描いていたが、そこに不自然さは感じなかった。
 要は、婦女子の籠城は、照姫を総指揮官にした統率のとれた組織戦であり、傷病兵の救護・兵糧作り・弾丸作りの活動をしていたということだ。当然、砲弾処理は八重が中心となってかかわっていたことだろう。
 中でも壮烈なのが「焼玉押さえ」。失敗すれば砲弾が破裂するという決死の覚悟で行うもの。その失敗例は、山川大蔵の妻登勢で語られた。そのうまくいった例を中野こう子で語るか、八重とするのかの話。
 よく整理された物語になっていたなと思う。
by shingen1948 | 2013-07-29 06:47 | 大河「八重の桜」視聴記録 | Comments(0)