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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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大河ドラマ視聴「八重の桜」~第27話「包囲網を突破せよ」②

 「八重の桜」放映以前、政府軍と戦う婦女子で最も有名だったのは娘子隊だった。その受け入れやすい要素をいくつか挙げたが、そんな理屈的な事よりも、中野姉妹が美しく、手の届きそうな届かなそうなマドンナ的な憧れの要素を持っていたということかもしれないな。
 「会津戊辰戦争」でも、法界寺に入った後に、次のようなエピソードがあったことにふれている。
 菊子が、夜半にふと見ると、中野のこう子さんと竹子さんが、何かひそひそとしきりに話をして居られた。こう子さんは、そばに寝て居る優子さんをながめながら、呼び起こして、自刃させるべきか、それよりは寝首を掻くべきかと迷っていたとか。
 そして、ついに太刀を抜いて、まさに優子さんの寝首を掻こうとしたので、これは大変だと、直ぐとびついて、その手を押さえ、姉(依田)まき子と共にその訳を聞くと、御両人は「優子が居ては思う存分に働けませんし、また、皆さんの御邪魔にもなりますから、冥途に先立たした方がよろしいと思います」と、緊迫したやり取りが記される。
 要は、中野のお三人は、世に勝れて美しい方々で、特に16歳の優子は年も若く、一層美しくて、稀な美人だったので、慰物にでもされては恥辱だから、今夜のうちに殺してしまおうという相談だったということのようなのだ。
 江戸育ちの竹子も、これに負けない位の憧れの的だったようで、自宅のタライで入浴中よく風呂場を覗かれ、これを激怒した竹子は薙刀を振り回し、覗きにきた男を追い払ったという話も紹介されている。
 会津坂下町の広報紙での紹介は、薙刀の名手であったという意味での紹介だが、次のような紹介になる。
 竹子が、坂下の玉木家に身を寄せていたときの話が残されています。それは、彼女が混浴の銭湯を嫌い屋敷で沐浴していたところ、近所の若者達が自分をのぞいていることに気付きました。彼らに悟られないように急いで着物を着ると、薙刀を小脇に携え「武士の娘を侮るとは許しがたい、成敗してやるからそこを動くな」と追いかけました。これに驚いた若者達は、古坂下の台ノ宮境内に逃げ込み、大ケヤキの周囲を逃げ回っているうちに疲れ果てへとへとになってしまいました。そこで、竹子は彼らを戒めて悠々と引き上げていったといわれます。(井関敬嗣 『会津坂下の伝説と史話』より)
 ここは今も代々の家がそこに住みついている地域なので、のぞいた若者も、どなたかのご先祖様ということで、もう時効だろうが、差しさわりのないぎりぎりの紹介かな。
 「会津戊辰戦争」では、法界寺に入った娘子隊が、以下のように御近所の歓待を受ける様子を紹介するが、この経緯でそれが納得できる。
 寺では、近所の人が誠心込めて同情し、御飯を出し、さらに当時、京都舞鶴の萬願寺から運ばれたため「萬願寺鯉」と呼んでいた鯉を料理して接待した。
 地域が暖かく向かい入れるのは、短い期間だが竹子がこの地域で暮らしていたこととのかかわりだ。不確かだが、本当はもっと身近な存在らしきこともあったかもしれない。広報誌は、鳥羽伏見戦以前の次のエピソードを紹介する。
 (竹子は、)赤岡が大阪の蔵奉行で赴任するとき養女となり、大阪に同行するが、赤岡の甥と縁談が持ち上がり、これを嫌って中野家に復籍する。その後、江戸で備中松山藩主板倉勝静の姫君の祐筆となる。
 ただ、赤岡と縁を切るのは、戊辰戦争にかかわる混乱のためという要素も強いのだろうと思われる。そうでなければ、短い期間とはいえ、玉木家に身を寄せる心情が理解できなくなるからだ。
 広報誌からは、今は薄らいでいるものの、おらが村(町)のできごととの意識が高かったらしいことが伺える。
 竹子は、直ぐに中野家が間借りする日新館南側(米代二之丁)の田母神兵庫邸に引き揚げるものの、ここに身を寄せていたこと。更には、戊辰戦後は、姉の眠る法界寺とのかかわりで、妹の優子とも交流があったということで、そのつながりの意識が深いらしい。

 そうそう、会津坂下町を確認したのは、法界寺から「坂下の陣屋」に出かけるとのことで、菊子がいうその「坂下の陣屋」の確認をしたかったということだった。
 この事については、24日早朝に竹子たちが訪ねたのは、高久の会津藩陣屋であって、坂下の陣屋はなさそうだ。ここで従軍の懇願はしているらしいが、その相手が家老直々ではなさそうだということかな。
 なお、「会津戊辰戦争」には、神保修理の妻雪子についても紹介される。
 ドラマでは、敵に捕まった際に自刃したという設定だった。そういう話もあるようだが、山川に問い合わせた回答など、いろいろな話があるらしく、その経緯はよく分かっていないということらしい。
by shingen1948 | 2013-07-12 07:15 | 大河「八重の桜」視聴記録 | Comments(0)