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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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信夫の里の狐達⑫~長次郎狐

 川寒から飯坂古道の馬道をたどれば、長次郎狐の暮らす一杯森にたどり着く。最近になって、長次郎狐も紹介される案内板が建った。
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 一杯森長次郎稲荷 信夫山の権坊狐・石ヶ森の鴨左衛門狐とともに「信夫の三狐」と呼ばれた一杯森の長次郎狐がすみかだったほら穴に祭られています。
 長次郎は大変ないたずら狐で、村人を困らせたと民話に伝わっています。いつのころか商売繁盛の神として信仰されるようになりました。
 民話に伝わる長次郎狐のいたずらぶりと化けっぷりを、【福島の民話(片平幸三)】第一集で確認する。まずは、以下のようないたずらぶり。
 ① 森合村付近の若者たちは、一杯森の長次郎に化かされて、髪の毛を食べられて、みんな坊主頭にされていました。
 そのぐらいいたずらぶりがすごいのだが、彼の悪力に叶わないので対抗できなかったのだ。ところが、勇気のある若者が現れて、我こそはあの憎いきつねをいためつけてやろうと夜遅く一杯森にやってくる。藪の中に隠れていると、間もなく長い尻尾を引いてやってくる。次は、その化けっぷり。
 
② 長次郎は馬の踏(クツ)をひろって二・三度つばきをかけて手でたたくと、ふしぎなことに花嫁になりました。また同じ事をくり返すと、今度は美しい子守娘がでてきました。またくり返すと、子供が生まれました。これで、(初)子を背負って子守娘をつれてきた里帰りの花嫁ができました。
 若者は、そのあとをついて行くと、金持ちがだまされるのを見る。
 ③ 花嫁は森合下の坂のお金持ちの門の中に入って行きました。お金持ちは娘と(初)孫を迎えて大喜びでした。その時、急に若者が現れて、
 「その娘も子供もきつねだよ。この俺がこの目で確かに見たのだから間違いねえよ」お金持ちも初めは本気にしませんでしたが、若者があまり熱心に言いますので、それでは正体を見届けようと、生木をいぶして、娘と子供を部屋の中に閉じ込めました。しばらくしてから、もう正体を現しただろうと部屋の中に入ってみると、これはしたり、娘も子供も死んでいました。
 お金持ちは狂ったように怒って、娘と孫を生かして帰せと迫るが、若者は為すすべがなく謝るが、どうしてもこの殺人の罪は免れ得ぬところで、坊さんが通りかかって金持ちをなだめる。実は、この若者がだまされていたという以下の落ちにつながる。
 ④ (坊さまが若者に)罪を許して貰うために髪の毛を剃って坊主になるように言い渡しました。勇気のある若者もやはり坊主にされてしまいました。
 勇敢な若者でさえ、長次郎にはかなわずに頭の髪をとられてしまったということだ。
by shingen1948 | 2013-03-09 07:12 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)