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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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気を感じて伏し拝む⑦~木旗山②

 「青巖と高寺伝承」がいう会津と信夫の間の楔とする天台宗が、天慶5年(881)天台別院(地方本山)として建立した安積弘隆寺が、木旗山と想定するらしい。
 ここは「高野修験との関連が想定される修験寺であるといわれる」とのことだが、逆もまた真なりであろうか。つまり、そう想像されるが故に「安積の弘隆寺に擬せられる」という関係性でもあるのだろうと想像する。
 散歩でそれを味わうのには、寺院が創建される時には、その場所にある宗教的な匂いの相応しさが検討されているという思い入れが大切なのだろうか。それが、「気を感じて伏し拝」みたくなる感覚なのかなという勝手な思い込み。
 その元になっているのが、古くから日本人の基層となる信仰は、先に整理した精霊崇拝・アニミズムという自然崇拝とのかかわりの存在だという思い。
 再掲すれば、「自然の山や岩、木、海などに神が宿っていて、尋常ならざる特別な力の源は太陽、山河、森林、海等から石のようなものにつくとされるとか。その尋常ならざる特別な力の源を神力と呼べば、その神力がつきやすい石を磐座として祀り、ここに神を降臨させ、その「依り代」と神力を祭りの中心とした」とか。
気を感じて伏し拝む⑦~木旗山②_a0087378_457790.jpg
 その観点で「東和町の文化財」を確かめると、気になるのは以下の解説部分。
 
名勝:木旗山」の項
 古代信仰の磐石とされる巨石が中腹に多く、その一部に線刻の磨岩三十三観音が彫られている。

 
史跡:木旗山経塚群」の項
山頂尾根には東西一直線に経塚6基並び、西端に花崗岩の立石がある。~中略~。また、蔵王信仰の三石祭祀遺跡を伴うまれにみる宗教遺跡である。
 この木旗山を歩いた頃は、それらの雰囲気は感じつつも、どちらかといえば、紹介される建物群、紹介される巨木群に目が奪われていたような気がする。
by shingen1948 | 2013-01-13 05:20 | ◎ 信仰と文化 | Comments(0)