福島を通り過ぎた風~フクシマはすでに過去の出来事
2012年 12月 29日
本当は、政治屋の政治ごっこ遊びのパフォーマンスにふれるつもりはなかったのだが、わざとらしさに嫌気がさしたことも記録しておくことが大切かという事だった。年の瀬なので、その過去形の「福島を通り過ぎた風」も記録しておくことにした。
あの時の気分は、今どき選挙かよということだった。
その気分の中で、東京で過ごすタレントに投票行動が大事と呼びかけられて腹がたった。出演料がいくらだったかは知らないが、お前に言われたくない。そんな気分。そのコマーシャルのたびにチャンネルを変えたが、棄権もしたくはなかった。
いざ投票に行くと決めてはみたものの、今度は選びたい候補者もいなければ、任せたいと思う政党もないことに気がついた。決めた投票行動をするにはどうするかということになるが、消去法しかないと自分を追い詰める。これが、この時の気分。
あほらしいと投票行動をしなかった人が多かったとの報道には、納得するところがある。それでも、今回の選挙結果でこれからが動き出すはずでもある。
全国的な自由民主党の議席の獲得数において圧勝のニュースはさておいて、県内の投票行動にかかわる情報を確認しておく。
比例代表 県内の得票 【NHK(2012/12/17)】今回の県内の選挙結果を都会人の視点では、原発とのかかわりで見ているはずだとも思う。争点にはなっていなかったのだが、短絡的に原発推進とは行かないまでもその際限ない再稼動の容認と受け止められた可能性はあるなとも思う。
比例代表東北ブロック県内の得票結果です。
○ 自民党23万8893票。
○ 民主党18万5503票。
○ 日本維新の会16万3861票。
○ 公明党8万5705票。
○ 日本未来の党6万6563票。
○ 共産党5万9335票
○ 社民党3万4176票
○ 新党改革1万506票
○ 幸福実現党2533票。
投票率の低下に伴い、有効得票総数は91万9467票にとどまり、前回・3年前より25万5657票少なくなりました。また、民主党は得票を前回より34万6671票減らしています。
視野を広げてみれば、フランス各紙が、自民党の圧勝を受けて、「反原発支持者は少数の議員を衆議院へ送るという深刻な失敗をした」とし、福島はすでに過去の出来事になったと伝えたという情報が目に入る。
したたかな経済最優先に争点を絞って、他をぼかした自民党戦略の勝利という結果かな。