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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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福島を通り過ぎる風

 「朝日新聞(2012/12/5)」は、「復興、誰に託す 4党トップ、福島で第一声」との見出しで、4党のトップが公示直後「第一声」で福島に集まったことを報じていた。報道関係者やそこに集まった人々にとっては、大きなニュースなのだろうとは思うが、自分は冷めている。
 近くに仮設住宅が建ち、公園には放射線量を表示する環境の中、南相馬市、田村市、楢葉町、飯舘村、川内村の5市町村の5市町村の一部地域に限って避難者が2年ぶりにお正月を自宅で迎える事が可能になったニュースを目にしているという状況だ。本当は、政治屋の政治ごっこ遊びのパフォーマンスにふれるつもりはなかった。

 原発事故にかかわる報道を整理していて感じたのは、読者として想定しているのは東京を中心とした関東圏の世論とのかかわりであって、報じられる福島はその素材でしかないという事だった。自分には、今回の報道もその延長線上の事に見える。
 4党トップの意識自体も、福島で第一声を上げる事が、東京都民を中心とした関東圏の世論がどう受け取られるかをしたたかに計算されたものだろうと思う。そのパフォーマンスの仕掛け人が、野田首相であることは、「時事通信(2012/11/29)」の「野田首相、福島で「第一声」検討=公示日に安倍氏と対決も―衆院選<12衆院選>」の見出しで報じられてはいた。

 報道によれば、福島市内でマイクを握ったのは自民党の安倍晋三総裁とか。
 原発については「原子力政策を進めたこと、自民党にも大きな責任がある。原発ゼロが理想だが、日々の生活に直結する。まじめに地に足のついた議論をしていかなければ」としたか。
 先に整理したように、福島市議会は「大飯原発再稼働反対決議案」を否決した。会派名とのかかわりは分からないが、圧倒的多数派の自民党がかかわっているはず。この状況は、「原発再稼働」を確実に実行する自民党の環境整備が整った福島市ということであり、安倍晋三総裁は、ここを第一声の地に選ぶことができたということなのだろうと思う。
 これが、福島市民総意かどうかは分からないが、少なくとも政治に携わる方々にとっては、ここ福島市は原発容認の根拠にするための環境が充分整ったと見えるのだろうということだと思う。
 マイクを握った安倍氏は、「震災の中、皆様は規律正しく行動した。日本人の誇り」と述べたそうだ。褒めているようにみえるが、どんな犠牲が想定されても黙っている方々という意味も込めているように思えたのは、偏見ではないと思う。
 「復興、誰に託す 4党トップ、福島で第一声【朝日新聞2012/12/5】」
 http://www.asahi.com/area/fukushima/articles/TKY201212040882.html
 県内外になお16万人が避難生活を続ける中、衆院選が4日、公示された。県内では5選挙区に22人が立候補し、4党のトップが公示直後の「第一声」で福島に集まった。政権交代が争点となった前回衆院選とは異なり、民主党が分裂、第三極の中小政党が乱立するなどし、争点も定まらない。震災や東京電力福島第一原発事故からの復興について、候補者たちの訴えが問われる。
 野田佳彦首相(民主党代表)は午前9時過ぎ、いわき市のJRいわき駅前で演説。「再生を決める選挙。福島からスタートしなければならない。福島の再生なくして日本の再生なし、という思いを確認し再スタートを切りたい」と述べた。
 原発事故には「なぜ避けられなかったのか、忸怩(じくじ)たる思いがある」。2030年代の原発稼働ゼロを主張し、「脱原発か続原発か、この違いを理解いただきたい」と強調。賠償も除染も生活再建も「道半ば」として政権の継続を訴えた。
 自民党の安倍晋三総裁は午前8時半ごろ、福島市内でマイクを握った。「震災の中、皆様は規律正しく行動した。日本人の誇り」と述べたあと、「間違った政治主導を改める」として民主党政権を批判、復興庁の組織改革を訴えた。
 原発については「原子力政策を進めたこと、自民党にも大きな責任がある。原発ゼロが理想だが、日々の生活に直結する。まじめに地に足のついた議論をしていかなければ」とした。
 福島市で党公認候補を応援した後、全村避難が続く飯舘村で「第一声」をしたのは、未来の嘉田由紀子代表だ。午前10時半、村関係者ら十数人を前に「3・11以降、最初の国政選挙。原発ゼロの社会を目指すのは飯舘から。16万人の皆さんが、再びこの大地に戻れるよう国政で頑張る」と表明した。
滋賀県知事の嘉田氏。「命の水源・琵琶湖を守ってきた。原発の汚染はひとごとではない」とし、「原発から自然エネルギーへ。それぞれの地域から声をあげていきましょう」と呼びかけた。
 社民党の福島瑞穂党首は会津若松市内で演説。「1年8カ月たったのに、復興は進んでいない。この状況を作ったのは、原発を推進してきた政治そのもの」と述べ、「対立軸は脱原発か原発推進か。何としても脱原発を実現しなければならない。社民党をがんばらせてください」と訴えた。
 県内の5選挙区に立候補した22人は政党別に、民主4、自民5、未来3、維新3、共産5、みんな1、社民1。
 毎日新聞は、「通常は東京都内で行うことが多いが、震災復興や原発政策への取り組みをアピールするのが狙い。」と、アピールがその目的である事に言及する。
 「2012衆院選:きょう公示 首相はじめ党首続々 /福島【毎日新聞(2012/12/4)】」
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121204-00000057-mailo-l07
 4日の衆院選公示日に、野田佳彦首相(民主党代表)はじめ自民党の安倍晋三総裁ら党首クラスが続々と県内を訪れ、第一声を上げる。通常は東京都内で行うことが多いが、震災復興や原発政策への取り組みをアピールするのが狙い。【泉谷由梨子】
 (◇党首らの主な演説日程◇以下略)

 
 「時事通信」は、効果的なアピールに福島を使うことの仕掛け人が野田首相であることを報じている。
 
「野田首相、福島で「第一声」検討=公示日に安倍氏と対決も―衆院選<12衆院選>【時事通信(2012/11/29)】」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121129-00000191-jij-pol
 野田佳彦首相(民主党代表)が12月4日の衆院選公示日に「第一声」を上げる場所として、福島県を選択肢として検討していることが分かった。政府関係者が29日夜、明らかにした。公示日の福島入りは、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故を受け、被災地の復興に全力を挙げて取り組む決意を示す狙いがある。
 既に自民党は29日午前、安倍晋三総裁が公示日に福島県で第一声を上げると発表した。これに対し、政府関係者は首相の第一声の場所について「まだ決まっていないが、東京か福島で行うことを検討している。インパクトのある場所を考えている」と述べた。 
 首相と安倍氏の公示日の福島入りが実現すれば、次期政権を懸けた民主、自民両党の本格的な選挙戦は福島県で火ぶたを切ることになる。
 2009年の前回衆院選では、当時の麻生太郎首相(自民党総裁)は東京都八王子市で、民主党の鳩山由紀夫代表は大阪市で第一声を行った。

by shingen1948 | 2012-12-06 05:20 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(0)