地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28

見祢の大石

 今月4日に用事があって、会津に出かけた。
 家族と会津に来る時には、立ち寄る所は、家族の興味を優先させる事が多い。これが、自分の興味とは大きく違うのだが、小心者で立ち寄りたいところがなかなか言えない。
 それが、今回は自分だけなので、早めに家を出発し、思いつくままにあちこちに立ち寄ってみようかなと思った。
 まずは、「見祢の大石」。
 手持ち情報は、白い看板にある教育委員会の解説程度。
a0087378_417421.jpg
  国指定天然記念物
 見祢の大石
 昭和16年10月3日 指定
 明治21年(1888)磐梯山破裂の際、山上の火口にあった輝石安山岩の一巨塊が、爆発火口から南方に越流した火山泥流にのってここまで運ばれたもので、山上から直線距離約5kmにある。石の大きさは、長さ9.39m、幅6.06m、高さ3.03mの巨石である。
 火山泥流が予想以上に大石を運んだことを示す学術上貴重な参考資料である。
 猪苗代町教育委員会
 (平成2年9月設置)
 「爆発火口から南方に越流した火山泥流にのってここまで運ばれた」とのことだが、もう一つの磐梯山ジオパーク協議会の案内板では、ここを以下のように説明する。
 1888(明治21)年に、磐梯山が水蒸気爆発した時、輝石安山岩の巨岩が、山体崩壊により生じた岩なだれに乗って、琵琶沢を通りこの見祢地区まで運ばれたものです。
 照らし合わせると、微妙に違う。
 巨石が運ばれたのが、先の案内では「爆発火口から南方に越流した火山泥流にのって」というところが、こちらでは、「山体崩壊により生じた岩なだれに乗って」という事になっている。磐梯山ジオパークのパンフレットには、この「岩なだれ」について次のように解説する。
 「岩なだれ」
 岩なだれとは、大規模かつ高速で起こる山体の崩壊現象です。
 火砕流や泥流とは異なり、破壊された大小の岩塊が、マグマを含まず、水もほとんど含まない状態で流下します。岩なだれの堆積地域では起伏のある丘陵(流れ山)が形成されます。岩屑なだれともいいます。
 ただ、同じ磐梯山ジオパークの資料でも、ウエイブ版では、「火山泥流」としている表記も見る。
 百科事典マイペディアの解説で確認する。
 火山泥流
 堆積物重力流の一種で,泥質分が多く礫(れき)質分の少ない流れをいう。土石流との使い分けは明確ではない。火山泥流ともいい,火山体の岩石の一部が噴火時,あるいは後にくずれて斜面に沿い流下するものをいう。
 自分の磐梯山の噴火のイメージは「磐梯山噴火の図」のように、爆発そのものによって、岩石が火口から吹き飛ばされるイメージだった。確かな事は、少なくとも、この巨岩の移動は、直接の火山活動によって、岩石が運ばれたというよりも、爆発の後、二次的な山崩れがあって、その岩の流れによって岩石が運ばれるというイメージのようだということかな。
by shingen1948 | 2012-11-10 05:20 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)