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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「平成24年度梁川城現地説明会」に出かける⑤~出土遺物から

 昨年度、出土品については、「梁川城現地説明会に出かける⑤~調査地点の意義を感じてみる③」で整理している。それは、「大規模火災が起きた事」や「大規模な建物跡が検出された事」について、区画溝や出土遺物と検出された掘立建物跡をからみ合わせることで語る事が出来るということらしいからだった。
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 本年度頂いた資料では、「出土遺物は、主として、火熱を受けた赤褐色を呈する建物壁材と思われる粘土塊・かわらけ・白磁(碗)・青磁(碗・盤)・中世陶磁(甕など)・瓦質土器(擂鉢・火鉢・風炉)・鉄製品・銭貨など」「少量だが漆塗の碗・炭化米・植物遺体・砥石・軒丸瓦など」と記される。「中世陶器では、越前系・古瀬戸系・常滑系・在地産系のものなどが出土している」とも。
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 この中で、「大規模な建物跡が検出された」とこの建物跡の性格付けとかかわる出土品が、青磁(碗・盤)・白磁だと思うが、資料では、「特に、青磁の中でも高級品とされる盤と思われる破片」だとする。
 出土品に、位の高い人が利用する青磁盤などが確認されたことから、検出された寺院か武家屋敷大規模な建物は、位の高い人がかかわるという性格付けになるのかな。

 昨年度の説明だったか、西山城の説明だったか、あるいは別の機会だったかは忘れたが、越前焼きについて気になる情報を耳にしている。
 それは、越前焼き自体は福井県で造られた製品で、高位の人の使用と限定できるものではないとのことだが、県北地方では、伊達氏とのかかわりを想像させる出土品ということらしいということ。というのは、県北地方では、伊達氏と深く関わりのある遺跡だけで見つかっているということらしいという情報。この当時、日本海側の製品は太平洋側ではあまり流通していないのに、この越前焼は、桑折西山城跡でも見つかっているとも。
 この事を考慮すると、この建物が、街づくりに伊達氏がかかわった所に建つ事こととも併せて、この建物にかかわる人は、伊達氏にかかわる「位の高い人」と言う事になるのかな。

 この中で、「大規模火災が起きた事」とかかわるのが、「火熱を受けた赤褐色を呈する建物壁材と思われる粘土塊」かな。釘などの建具にかかわる鉄製品もかかわるのかもしれないな。
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 本年度、紹介された中で興味深かったのは、少量の漆とともに、漆で修理された瓦質土器。「中世陶器在地産」と表示されたものだが、その表面が、こんな様子。
 貼った部分が今でもしっかり接着されているとか。


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 「笄」と表示されたこれは、<こうが>と読むのか<かんざ>と読むのかな。髪にさす男性用だとか。手前突起は、かゆいところがかけるようになっているのだとか。

 「かわらけ」だが、この素焼きは、主に武家の儀式の際に宴の杯として使われるもので、武家屋敷跡の可能性とすることとかかわる出土品とのイメージ。ただ、煤がついていれば、灯明の容器として使われたとすることもあるらしいことは、ここでの情報だったかな。
 寺かもといいながら、遺物にそれらしきものが見当たらないので、確認していく中で出会った情報だったかも。
by shingen1948 | 2012-10-23 05:43 | Comments(0)