地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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映画監督:若松孝二さん訃報のニュースに接して

 12日夜に、都内で道を横断中、タクシーにはねられ、重傷を負って都内の病院に搬送されたというがニュースには接していたが、意識などははっきりしていたということだった。それが、搬送先の病院で17日夜に容態が急変し、亡くなったとのことだ。(「映画監督:重傷の若松孝二さん死去 タクシーにはねられ【毎日新聞2012/10/18】」)
とても残念に思う。
 http://mainichi.jp/select/news/20121018k0000m040138000c.html
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 今年の6月に、福島フォーラムで行われた「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」の若松孝二氏と主演:井浦 新(ARATA)さんの舞台あいさつと上映の会に出かけたところだった。この事については、映画視聴記録「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」で整理しているが、この時の言い出しっぺは家人だった。その家人の興味は、どちらかというと大河ドラマ平清盛で崇徳院を演じている井浦 新(ARATA)さんの方だったようだが、自分としては、若松監督のタブーに挑戦する姿勢の強い作品という興味だった。
 この時の元気漲る姿。
 http://kazenoshin.exblog.jp/15600991/
 ARATAさんの挨拶の中で、「 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち) 」にも出演しているとあったが、この作品もみていて、「映画視聴記録『 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』」として整理している。
  これも、二人のコンビだったようだが、この頃には若松監督作品そのものの興味であり、役者さんを意識していなかった。
 フォーラムで上映された「 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち) 」で整理している。これが、2008年6月。
 http://kazenoshin.exblog.jp/7256300/

 若松監督は震災後に「海燕ホテル・ブルー」―「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」―遺作となる「千年の愉楽」を撮っているようだが、自分は、「その時代に気張って作る歴史物」である「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」しか見てはいない。
 この時の監督の挨拶で気になったのも、こちらの傾向の作品にかかわる方のこと。
 この作品は、儲かる作品ではないはないが、たくさんの人に見てもらいたい。というのは、次の作品を作る資金は得たいからだというような話をしていらっしゃった。そして、その次の作品として「ふくしま」を撮りたいとのことだった。「ふくしま」がどうのと語る方の裏まで読みとろうとするのは自分の悪い癖だが、この時に少しのいやらしさも感じなかった。ただ、福島の地で語るリップサービス的なものの疑念も少しはあった。
 
 今回確認してみたら、今年の3月時点で、秋にもう一本撮りたいとして、原発の映画を撮りたいと話している対談を見つけた。以下のような内容で、本気だったらしいことが確認できた。
 「東電をもじくって、これを芝居でつないで、間接的には、皆が疎開して取り残されて死んだおじいさんおばあさんが5人位、密室で餓死して死んでいるのを、……。
 それか、731部隊のやつか、誰も手をつけないやつ。」

 「東電をもじくる」ための真実味を出すことと経費削減を兼ね備えた手法に使えそうなニュース映像も最近になって出てきているらしいので、若松監督がタブーに挑戦し、隠そうとしているものを全部ぶちまけるだろうという期待感があった。
 若松監督の魅力は、力を抜いてきままに撮った抽象的なファンタジー作品に感性的なものとしてあらわれるということらしいが、自分としては、「気張って作る歴史物」に期待していたところ。それが叶わず、とても残念に思う。
 ご冥福をお祈りします。

 なお、「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」の映画内容については、「映画視聴記録「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」②」で整理している。
 http://kazenoshin.exblog.jp/15607944/
by shingen1948 | 2012-10-21 06:11 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)