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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「平清盛 日宋貿易にかけた夢」視聴記録④と大河ドラマ「平清盛」

 「硫黄島へ」からは、交換したかった相手方の望みと清盛の望みという視点での構成かな。

 近年、「硫黄島」で12世紀(中国の宋の時代)の陶磁器(青磁)が見つかり、これが、清盛の外交術を裏付ける貴重な日宋貿易の新たな資料とのことだ。硫黄島の硫黄が、九州(博多)を経由して中国へ出ていって、逆のルートで、こういった陶磁器が硫黄島の方にもたらされたと考えるらしい。
 
 宋王朝にとっては、この日本の硫黄が最も大切な輸入品だったとされるとか。
 この時代、宋は北方の国、金と激しい闘いを繰り広げていて、その兵器に用いられる硫黄を大量に必要としていた。その後も、国境線守備のために、張り付けた軍隊に武器を供給し続ける必要があったという。
番組の主旨としては、清盛が、この中国の状況や、火薬武器について知っていたとしたら、……という観点かな。
 「硫黄島」といえば、俊寛ら3人の流された鬼界ヶ島のイメージで、「島に高い火山があり硫黄(ガス)が充満しているとか、島民は殆どいないとか、人は色黒で毛深く、殆ど裸である」とかという「平家物語」が描く世界。
それが、日宋貿易で商人が頻繁に出入りしていた島ということのようで、随分イメージが変わる。もっとも、権力者の都合に合わせて、地方は蔑視の視点で地域像が描かれて、それが中央に住む者のイメージになっていることは常識ではある。常に西から侵略される文化圏に住む者としては。

 輸入品には、香料や薬品類、顔料類、豹皮・虎皮などの皮革類、茶碗などの陶磁器、綾錦などの唐織物類、呉竹や甘竹など笛の材料、書籍、経典、筆墨などの文房具、更にはオウム、クジャクなどの鳥獣まで種々の品々がある中から、「太平御覧」に中国医学に関する情報がまとめられていることを紹介する。
 清盛の望みという視点から、権力とか、金(銭)とか、富とかといったイメージとは別視点で、伝統の中国医学が生み出した最新の薬に着目しているのも目新しいと思う。そればかりではないと思いつつ、これはこれで納得。

 当時中国では、公立の薬局が作られ市民が良質の薬を手にしていたが、日本では、疫病が相次ぎ、多くの人々が病を治すすべがないまま亡くなっていく世の中だったという紹介。
 この番組では、餓鬼草子を紹介し、大河ドラマ「平清盛」では、父や妻、弟や息子など、愛する人々を数多く病で失っていく場面とかわり、ニュースでは、兵庫県知事の画面が汚いといわれるぐらいの衛生状態とかかわり、個人的には、方丈記の天変地異とのからみを思い出す。
by shingen1948 | 2012-10-13 05:20 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)