大河ドラマ「平清盛」視聴~第39話「兎丸無念」と 「平清盛 日宋貿易にかけた夢」 視聴記録
2012年 10月 10日
こちらは、史実に近いのだろうが、今話の中心は、このドラマで創作された元海賊の兎丸が、禿髪に殺されるという設定であり、今回の話は創作性の高いフィクションの世界だ。
そのフィクションの世界に導いたのは、清盛が描いた日宋貿易の夢だ。その清盛が描いた日宋貿易について、タイミングの良いことに、NHK特別番組「平清盛 日宋貿易にかけた夢」が放映されていた。こちらを視聴したので、まずは、こちらを整理しておきたい。
ドラマでは、この平家の貿易がうまくいっていることを前提に展開されるが、それが、どんなふうにうまくいかせたかというのが興味だ。
この番組は、NHK広島放送局が製作。先に中国地方を中心に放映されたものを、「ろーかる直送便」として、全国放送されたもののようだ。
後半しか見られなかったのだが、自分の感性に合っている気がした。
NHKの番組紹介
平安末期、東アジアを視野に入れた新たな国家建設を目指した平清盛。その柱となったのが、中国、当時の宋王朝との貿易「日宋貿易」だった。遣唐使廃止以降、外交が途絶えていた中、清盛はどう日中の国交を切り開いていったのか。最新の研究から、清盛の巧みな仏教戦略と外交術が明らかになってきた。大河ドラマ「平清盛」で叔父、平忠正を好演した俳優の豊原功補さんが、国内各地と中国で清盛の日宋貿易実現への足跡をたどる。
構成は、 「プロローグ」― 「博多へ」― 「大宰府にて」― 「中国へ」― 「硫黄島(鹿児島)へ 」― 「福原の都、今の神戸へ」― 「エピローグ」だったらしいが、この前半を見逃している。実際に視聴出来たのは、この構成でいう「中国へ」からだ。
見逃した部分を、番組紹介等で確認して整理する。
プロローグで、遣唐使廃止以降およそ300年間国交が途絶えていた日本と中国という中で、清盛は、どのようにして日宋貿易を実現させていったのかというテーマ解説。
まずは「博多へ」の場面。
清盛の視点で構成清盛より前の時代から中国人商人が出入りし、私的な貿易が行われて博多の街を豊かにしたことと、それに目を付けた平清盛という視点で構成されたようだ。
「私的な貿易が行われ、博多の街を豊かにしたこと」については、福岡市埋蔵文化財センターの第一収蔵庫を映してその多量さを示し、そこから日本国内ではあまり出土例が少ないものを示すことで表現。
それが、中国人商人の蔵の跡から見つかったというツボ。そして、「中国人商人たちが、中国で買い付けてきますから、売れるか売れないかじゃなくて、様々なものを持ち込んでる」という言葉紹介。
清盛が、これに目を付けたて貿易拠点となる博多を、その手に納めようと乗り出すことは、ドラマの場面で紹介。
次の「大宰府にて」の場面は、太宰府天満宮との関係を築くことで、日宋貿易に乗り出そうとした平清盛の思いという視点で構成されたようだが、ここから少し見逃した「中国へ」の部分までの整理は、次回にする。