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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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久しぶりに鯖湖湯に入る~夏の頃③

 この整理をしようとしたのは、客人の飯坂温泉行きに付き合ったことがきっかけだが、もう一つの理由がある。それは、湯野温泉にかかわる情報を頂いたことだ。
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 この湯野温泉が気になるのは、子規が朝の散歩でみた景色とのかかわりだ。
 具体的には、子規がいう「向かい側の絶壁によりそって、三層楼が立ち並ぶ間から、一條の飛爆玉を噴て走り落ちる」ということ。
 「立ち並ぶ三層楼」は、今のところ、これらの旅館群だと思っている。明治19年(1886)に、この西根堰の位置まで道路が拡張されている。そこに、飯坂温泉側から摺上川を挟んだ湯野温泉群が形成されていったという事だろう。
 気になるのはその間から「一條の飛爆玉を噴て走り落ちる」滝だ。
 この滝は、西根堰の排水路とかかわると思って、「飯坂散歩⑥:「家のあひ」よりほとばしる滝を求めて④」で整理したところだが、これにかかわって「渡利の住人」さんから情報をいただいた。

a0087378_442996.jpg それによると、この緑色の建物の右側の端が滝の中心で、建物の内部に2m、さらに建物の右側の外部を2m、合わせて4m位の幅の滝だとか。
 また、この緑色の建物の部分が井佐野屋で、昭和12年頃は物置になっていて、亀や旅館が使っていたとか。そして、赤い屋根とその左側の建物が清水屋とのことだ。


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 最近、偶然目にした「写真で見る福島駅」に明治初期の湯野温泉の写真に、この滝らしきものが写っている。右手が稲荷屋さん、そして、滝を跨ぐ井佐野屋さん、その隣の清水屋さんという感じでいいのかな。

 子規は、朝、旅館から十綱橋までの散歩の中で、、「向かい側の絶壁によりそって、三層楼が立ち並ぶ間から、一條の飛爆玉を噴て走り落ちるのも珍しくいい景色」に出会う。「はて知らずの記」
 涼しさや瀧ほどばしる家のあひ 子規

 子規から2年程時代が経ってここを訪れた鏡花が、「藤の花なる滝」に感嘆したというのもこの滝だろうと思う。文人が共通に感じいる風景なのか、それとも、鏡花が子規の影響を受けているのかは、分からない。
by shingen1948 | 2012-09-13 05:20 | ◎ 芭蕉の足跡 | Comments(0)