地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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2012夏の頃~「今から思えば」の資料(つぶねた)を拾う⑥

 県産農林水産物の風評被害の払拭への取り組みとして、報道の多くは、県が桃の出荷時期に合わせ首都圏で行うPRを中心に報じていたように思う。
 しかし、地元に生活する者としては、風評被害としてオブラートに包んでしまっている放射能汚染実害の部分の方が気になる。この事については、福島市のホームページ「福島市産モモの放射性物質の自主検査結果」で確認できる。今のところ、2,104件検査で、8件(0.4%)の放射性物質が検出されたものの、その最高値でも33.6(Bq/kg)と基準値を大きく下回っているとのことだ。
http://www.city.fukushima.fukushima.jp/uploaded/attachment/12776.pdf
 華々しいニュース性がないため、報道では見受けない。ただ、地元テレビ報道で、以下のような地味な話題を取り扱っていた。
 モモへのセシウム移行ごく微量【KFB(2012/8/10)】」
 東京電力福島第一原発事故により放射性セシウムに汚染されたモモの樹木内から果実や葉など新生組織へのセシウムの移行は2%程度にすぎず、果実へはそのうちの約3割とごく微量であることが分かった。この結果、モモの放射性セシウムは年を重ねるごとに減少することが推計される。
 県農業総合センターが9日、郡山市の同センターで開いた試験研究成果説明会で報告した。
 センターが東京大と共同研究した。
 1月に伊達市のモモの苗木5本を採取し、東京大の温室で5月まで促成栽培した。
 解体、分析した結果、樹木全体に含まれる放射性セシウムの量は約9000ベクレルだったが、実際に果実に移行した量は61ベクレルだった。
a0087378_592576.jpg
 春になる頃の散歩で、脚立に上って高圧洗浄機を操り、樹皮を剥ぎ取る作業を見かけた。印象として、果物の幹や枝の皮をそぎ落とされた痛々しさや、作業が出来ない果樹園では、諦めたのかきれいに伐採されてしまった風景を目にしていた。
 そこから、農家の方々の必死さを感じていたところだった。ただ、必死だった事が、結果に結びつくと言う保証はなかったはずだ。樹木に含まれる放射性物質がどれだけ落ち、残留したとして、どれだけ果実に移行するかは推定でしかなさそうだからだ。そういう意味では、祈りだったろうか。
a0087378_5122416.jpg
 (※ 確認したら、洗浄風景と粗皮剥ぎとりの風景を混同しているらしい。ブドウ・ナシ・リンゴ・カキなどでは、粗皮が形成されるので、これらを剥ぎとるが、モモ樹では、粗皮剥ぎや粗皮削りができないので、主枝上部の樹皮を高圧洗浄処理するということのようだ。)

 素人の口出すところではないのかもしれないが、華々しいというか軽々しいイベント報道よりも、結果と重ね合わせてその努力を報じるという重々しく伝える手法もあるのではないかなとも思う。確かに、努力と結果は結びつかないものかもしれないが、農家の思いは通じるのではとも思う。
「東日本大震災:県、風評被害払拭CMにTOKIO起用 /福島【毎日新聞 (2012/8/10)】」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120810-00000012-mailo-l07
 県産農林水産物の風評被害の払拭(ふっしょく)へ、県は桃の出荷時期に合わせ首都圏でテレビCMの放映や駅ナカ広告でのPRを集中的に行っている。
 CMには、浪江町を番組ロケ地にしていた縁で人気グループ、TOKIOを起用。福島の桃を手にしたメンバー5人が「傷まないように大事に育てます」「愛情が詰まっている」と順番に語り、最後に全員で「ふくしまは、元気です」とアピールしている。長瀬智也さんが桃にかぶりつくシーンもある。電車内でも映像広告として流している。今月いっぱい放送する。【乾達】
 なお、「モモの放射性セシウムは年を重ねるごとに減少することが推計される」ということに、消費する立場の者としても明るい兆しを感じる。
by shingen1948 | 2012-08-27 05:20 | ★ 季節便り | Comments(0)